第5話 ありきたりの狂気の物語

文字数 1,237文字

へい、ベイビー、エタってるかい!?
うっせ、黙れ、似非ロッカー!
エタってるかい!? エタって……。
おい、黙れって。エタってるよ! すっげぇエタってるよ!! チャットノベル、時間なくて進まねーってばよ!!
ふふ……正直でよろしい。
注:「エタる」とは、「創作中のものが永遠の未完(=完結しない)で終わる」ことを指す。 連載作品が何ヶ月も更新停止になっていたら、エタっているといえるのだ! 
くっくっく。我が仮想空間に閉じ込められて、手も足も出ま……ほげふぅっ!!(殴られる)
(殴ってから)手が滑った。悪かったな。
少しは手加減しろよ……、昭和時代の作家じゃあるまいし。
いや、僕、すっごい喧嘩ばかりだしさ……。
人格がなってないな! 貴様は人間が失格しているのだ!! 我を見習うが良い。
見習う? どこをどう見習えと? ミュージシャンなんか作家と同じく、『彼氏にしちゃならない人間ランキング』のトップランカーだぞ??
るるせよ……、自分で言ってて虚しくないか? 事実だけど!
ブーメランだった……。
黒いブーメランパンツをはかないように気をつけるんだな!
最悪だな、お前のその返し……。
ふふ。我は汝、汝は我。
結局、ブーメランで跳ね返ってきてるじゃねーかよ!?
つまり、クリエイターなる者は、常に日陰者だ、というわけだ。
すっごいセクハラだな、おい。ふざけんな。あと、僕はトランクス派だ。
ふむ。世の男性の過半数はいつの間にかボクサーパンツだがな。温泉や銭湯に行くとトランクス派は少なくなって困る。ちなみに女性にトランクスをはいてもらうと……。(殴られる)
だ・ま・れ・な!?
るるせよ。百合小説を書くものがこんなチャットノベルを書いたら誰も読んでくれなくなるとか、思わないか?
遅いよ!! ものすごくおせーよ!! もうダメだよ!! こんなこと書いたらそれ以前の問題だよー!!
ふふ。我が術数にかかったな!!
な、なんだとっ!? るるせオルタ、それはどういうことだッ!?
くっくっく、今日はバンドで演った曲をお届けするぞ。
バンド? そういや、なんか、昔、いろいろあったような……。
思い出せ、るるせ! お前はバンドでギター弾いて歌ってたんだぞ!!
な、なんだってーーーーーー!?
作詞、作曲ももちろんお前だ、るるせ。あのときは名義は違ったがな。
僕の正体はもろバレなところがあるんだが、一応、伏せておこうな?
今回の曲のタイトルは、『ありきたりの狂気の物語』だ。ライブ音源だぞ?
僕は昔、なにをやっていたんだ……。どうりで恋人ができないわけだ。
るるせのようなちゃらんぽらんな人間に恋人がつくれるわけがないだろう!(ドヤァ
とりあえず、曲を聴こうか。今回は歌詞も表示されるしな。
少しは思い出したか、るるせよ?
すっげぇ思い出した。ていうか、あの頃で僕の人生は止まっている……。なぜだ。
まあ、今日は酒でも飲みかわしながら、この曲を聴こうではないか。
ああ。泣きたくなってきた……。ていうか、この曲は、みんな、聴いてね。
   次回へ、続く!!
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登場人物紹介

るるせ:ウェブ小説家。宵越しの金は持たない主義。昼寝が好き。

るるせオルタ:るるせのイキってる部分が集まった姿。エナジードリンクが好き。

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