詩小説『消えゆく夏〜夏休みver.〜』3分であの日へ。子供達へ。
エピソード文字数 347文字
君のなつっこい声は蚊取り線香の匂いがした。
どこか懐かしくそれでいて真新しい。
あなたはそんな人でした。
カルピスがコップの底に残ってる。
薄まった色でぎりぎりの夏です。
この気持ちはなんだろう?
君の優しい嘘は栓を開け溢れるラムネの味がした。
甘ったるいくせにどこか潔く。
あなたは困った人でした。
飛行機曇が白紙の空に残ってる。
少しずつ気づかないうちに消えるのです。
音も立てずに終わっていくの?
カルピスがコップの底に残ってる。
薄まった色でぎりぎりの夏です。
この気持ちはなんだろう?
それは再放送のアニメみたいに。
揺れることをやめたサッカーゴールみたいに。
タスキの途切れた駅伝みたいに。
誰も居ない体育館に転がるバレーボールみたいに。
少なからず僕は君が好きでした。
どこか懐かしくそれでいて真新しい。
あなたはそんな人でした。
カルピスがコップの底に残ってる。
薄まった色でぎりぎりの夏です。
この気持ちはなんだろう?
君の優しい嘘は栓を開け溢れるラムネの味がした。
甘ったるいくせにどこか潔く。
あなたは困った人でした。
飛行機曇が白紙の空に残ってる。
少しずつ気づかないうちに消えるのです。
音も立てずに終わっていくの?
カルピスがコップの底に残ってる。
薄まった色でぎりぎりの夏です。
この気持ちはなんだろう?
それは再放送のアニメみたいに。
揺れることをやめたサッカーゴールみたいに。
タスキの途切れた駅伝みたいに。
誰も居ない体育館に転がるバレーボールみたいに。
少なからず僕は君が好きでした。