第1話 モラしま太郎 前編

文字数 7,740文字

おやおや? 小さい女の子がとても背の高い女の人に何かをおねだりしていますよ? なんなんでしょうね?

「ママーお話読んでー」

「あらアリサ? 絵本なら一人で読めるでしょう?」

「やだやだ聞きたい! ママの奇麗な声で紡ぎ出されるストーリーが聞きたい聞きたい!」

「あらあら奇麗な声なんて嬉しいじゃない♡わかった! お仕事は中断! 読みましょう」

「やったー」
お世辞がママのハートに突き刺さり、心の中でちょろいなと思いながらぴょんぴょん飛び跳ねるアリサちゃん。

「じゃあ桃太郎を読んであげましょうね」

「えー」

「あれ? 嫌なの?」

「もう600回読んだもん」

「そう……じゃあその下の……あら? なにこれ? モラしま太郎? こんな絵本あったかしら?」

「何これー? 聞きたいー」

「私も初めて見たわ。誰がこんな本をここに置いたのかしら? パパかな? まあいいか。じゃあモラしま太郎始まり始まりー」

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むかーしむかしあるところにおじいさんとおばあさんと亀がいました。
おじいさんとおばあさんの趣味は毎朝カメをいじめる事です。

「こののろまなカメめ!」
ポコポコ ドンドン
「なんで緑色なんじゃ? 気持ち悪い!」
ドカドカ バキバキ 

しかし亀は逃げずに必死に堪えています。そうです。逃げようものなら更に激しい攻撃が来ると分かっているからです。亀は静かに待ちます。嵐が、過ぎるのを……

「はあ、すっきりしたわい」

「そうですね。じゃあそろそろ仕事に行きますか」

「そうじゃな」
そう言うとおじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。そうなのです。彼らも仕事のストレスが溜まってしまい、それをどこかで発散しなくてはと言う気持ちからこんな事をしているのです。現代社会の闇ですね……そして、いじめに逢った亀は亀で腹いせに近所の子猫を拉致しては背中に乗せてタクシーごっこをしていました。

カメはこんな事をして何になるというのでしょう? 理解に苦しみます。ですが、人間も亀も人生で追いつめられるとおかしな行動に出てしまうものなのかもしれません。であればそれも仕方がない事でしょうね……亀は納得行くまで子猫を乗せて歩き回ると、お礼の煮干しを1本渡します。ですので一度拉致った猫はそれ目当てで一応リピートしてくれはします。ですが表情は明るくありません。もしかして子猫は1本では足りないのか? 物足りなさそうな顔で帰っていきます。次から3本にしてみてはいかがでしょうか? おっと亀の話を長引かせてしまいました。申し訳ございません。

おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からおおーきな桃がどんぶらこっこぉどんぶらこっこぉと流れてきました。

「おやあ……まあまあこれは大きな桃だねえ。早速おじいさんと一緒に食べましょう」
そう言いつつ桃を拾いました。

「ぐっ重いねえ。仕方ないわ」
なるほど! おばあさんは大きすぎる桃を転がして家まで運ぶようですね。
ころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころ「ヴォエ゛」ころころころころころころころころころ
おや? 何か桃の中から音が聞こえたような気がします。気のせいでしょうか?

「ふうふうまだ半分と言ったところかねえ」
ころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころころこ「ギョヴォ」ろころころころころころ
いいえ。気のせいではありません。確実に男の子の苦しむ声が、桃の中から聞こえています。これは一体何なんでしょうか?

「はあ、やっと着いたわ。しかし腰が痛くなっちゃったわねえ。私達に子供でもいれば叩いてくれるんでしょうけど、ずっと恵まれなかったからねえ……はあ……しかしこの桃、どうしようかしらね? 桃のタルトにしようかしら? それともピーチパイにしようかしら? 迷うわねえ」
そう言いつつ桃を包丁で割ったその瞬間。
サクッ パカ

「おんぎゃあおんぎゃあオロロロロロ」

なんと桃の中から吐瀉物としゃぶつとうんちとおしっこに塗まみれた男の子の赤ん坊が大きな声で泣いているではありませんか。
うっ……酷い状況です。この赤ちゃん乗り物酔いをしてしまったようですね。

「まあまあ? 桃の中から赤ん坊が? うっ……酷い臭い……」

「おばあさんや? 芝刈りから帰ったぞい。しかし何で毎日刈らにゃならんのだ。この高貴なワシが……ぶつぶつ」
丁度その時、おじいさんが文句を言いつつ帰ってきました。

「おじいさん大変ですよ! 桃から赤ちゃんが!」

「なんじゃと? ほほう! これは子供に恵まれなかったワシ達を哀れんだ神様からの賜り物じゃ!」

「そうですよね? じゃあこの子に名前をつけなくては! 何にしましょう?」

「そうじゃな……桃から生まれたから……うっ? な、なんじゃこの臭いは?」
おじいさんは顔をしかめます。

「これですか? どうやら桃の中で吐いたり漏らしたりしちゃったようでして……」

「なるほどな。では桃の中で漏らしながら生まれてきたということじゃな?」

「そうですね」

「よし決めたぞ! この子は今日から漏らし魔太郎と名付けよう! 漏らし魔の太郎じゃ。しかも、もらしのもは桃の1文字目のもとも掛かっておるぞ! 我ながらナイスネーミングセンスじゃ」
邪悪なネーミングセンスですね。吐き気がします。

「いいとは思います。ですがその名前ですと小学校でいじめに逢いそうですよ?」

「そうか? ではモラルのある人間に育ってほしいという意味を込め、モラしま太郎でどうじゃ? 漏らすのもらを、カタカナに変更した。これでいじめには遭わんじゃろう」

「そういう事でしたらい良いのではないでしょうか?」
なんということでしょう……おじいさんは桃から生まれた男の子を、モラしま太郎なんて恥ずかしそうな名前にしてしまいました。大きくなった時その意味を知ったら、悪い道へと進んでしまう危険性もあるほどですよ? 訂正してください! そしておじいさんも考えましたね。そう、漏らしたという不名誉な事実を名前に入れたいが為に、モラルと言う言葉でカムフラージュし、おばあさんを騙して丸め込んでしまいこんなへんてこな名前を強行採決してしまいましたよ? このおじいさん……只者ではありませんね。

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「ママー。なんかこのお話怖い」
思わず、アリサちゃんがママの朗読を遮ります。

「ママもそう思ったところよ?」

「もういい。聞きたくない」

「あれ? もう三才でしょ? もう一人前よ? なのに逃げるのアリサ? そうやって尻尾を巻いて……脱兎のごとく……惨たらしく……」

「ママ……続きを……読んで」

「了解!」
おや? もしかしてこんな安い挑発に乗ってしまったのですか? ここは乗らずに流す事も出来た筈ですよ? このアリサちゃんと言う子は、かなり負けず嫌いに見えますね。
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そして10年の月日が流れ、モラしま太郎も小学4年生になりました。おや? 何やら覇気のこもった声が響いていますね。

「桃花流奥義……根九多流ネクタル斬」
ザザザン

「桃花流秘義……桃文字斬り!!!」
ザザザザザーン
あっ! その剣圧で大木が薙倒されてしまいました。

「桃花流究極秘奥義! 一桃……両! 断!」
ザン!!
そして、あっという間に大木が数十本の薪に変わります。

「ふう……修行兼仕事終わり!」
どうやらモラしま太郎は森で木を伐採していたようです。剣技の修行も並行していますね。中々の太刀筋です。幼いながらに光る物を持っていますね。
そして、その修行を仕事とまとめて出来る様に時間を使えていますね。彼は限られた時間を如何に有効に使うかをしっかり考えています。効率を重視する姿勢は素晴らしいですね。将来有望な子供だと思います。
「おーい! モラしま太郎や」

「あっおじいさん! 丁度薪を集め終えました」

「いつも済まないねえ。お前がこんな力持ちに育つとは思わなかったよ。これからも頼りにしているよ」

「私はあの時拾われなければ海の藻屑と消えていたでしょう。実際死んでいたかもしれないこの身。恩人に使うのは当然です」
モラしま太郎はきりっとした表情でおじいさんに言いきります。

「そうかそうか何とモラルのある子じゃ……しかし」

「どうかしましたか?」

「いや……何でもない。では家に戻ろう」

「はい!」
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「お帰り」
家に着くとおばあさんがおじいさんに険しい表情で言います。

「おばあさんその表情……やはりか……」

「どうしたんですか?」

「ああモラしま太郎……お前には関係ない事じゃ」

「おじいさん? おじいさんが私に何か隠し事をしている事はすぐにわかります。私だけをのけ者にするのは止めてほしいです」

「言いたくなかったのじゃが仕方ない。実はの? 都に鬼が出たという話があってな」

「鬼ですか?」

「ああ都の領主様のお屋敷から大量の金銀財宝を奪い逃げていったらしいのじゃ」

「なんてひどい……」

「領主様は悲しんでいた」

「分かりました。私がその財宝取り返してきます」

「なんじゃって? それはいかん! まだ小学4年生じゃないか!」

「学年は関係ありません。私の気持ちが叫んでいます。鬼を、この世から、一つ残らず、駆逐してやる! って言う熱い気持ちが……この気持ち……正しく、モラルです!」

「そこまでの覚悟があるとは……分かった! 行くがよい!」

「モラしま太郎がそう言うと思って用意したんだよ? これはキビダンゴだよ」
袋に入れられた団子を受け取るモラしま太郎。

「ありがとうございます! これさえあれば百人力です!」

「それなら私もお供します!」
おや? 突然隅っこに居た、ほぼ空気になりかけていた亀が喋りましたよ?

「なんじゃあ? 喋れるのかお主!!」 

「はい。今まで黙っていてすいませんでした。私の名前はカメLと申します」
喋れるようになった亀を見て、おじいさんもおばあさんも少し暗い表情になります。

「別に恨んではいませんよ。私の防御力ではあなた方の攻撃なんて1ダメージも受けていませんからw」
カメLは二人が伏し目がちになった理由を悟り、フォローを入れています。優しい爬虫類ですね。

「カメL……」

「おじいさんおばあさん。このカメLを連れて行ってもよいでしょうか?」

「構わぬ。だがよいのか? どうせ猫を背に乗せる位しか取り柄がないがな」

「いいえおじいさん。私はアタッカーです」

「ん? あったかああい?」

「いえ! アタッカーです。アタッカーとは、攻撃を得意とする戦士と言う意味です。ですが反面防御力が低いのです。しかし、カメLがタンクとして前衛を固めてくれさえすれば、私は真の力を発揮出来る筈です!」

「なるほど!」

「では参りましょう。鬼は鬼ヶ島に居ると聞きます。さあ、参りましょう!」

「うんわかった! ではおじいさんおばあさん! 行ってまいります!」

「気を付けるのじゃぞー」

「はいー! もし敵の強さが上であったらば、レベリングをして強くなります!」

「そうかーくれぐれも上げ過ぎには注意じゃぞー」

「はい! バランスは維持します!」
え? ど、どういう事でしょうか? 様々な専門用語が飛び交っていて、入り込む余地がありませんでした……ですがこれを謎のまま通過する訳にはいきません。私も語り部としての意地があります。何とか解読してみましょう。うーんうーん……まずは……二人の会話内容から推察するに、レベリングとは恐らく修行とか鍛錬とか言う意味でしょう。おじいさんは上げ過ぎてはいけないと言っていました。その後、モラしま太郎はバランスは維持します。と、言っていました。上げ過ぎる事でそれが崩れると言う事ですか? バランスの意味は均衡ですね。故に、修行しすぎると均衡が崩れると言った意味ですね。どういう事なのでしょう? ……これは、もしこの世界が仮にRPGであるとするならば、RPGのプレイヤー自身が難易度を選べるんですよね? そうです。フィールド上で同じ所をウロウロしていると何回でもエンカウント出来ますから。延々そこで戦い続ける事で時間を掛けさえすればカウントストップまで成長させる事も可能です。ここをプレイヤーが調整せずにとことんやり込んでしまえば、最高のステータスで序盤のボスとも戦える訳ですね。もしそんな事をしたならば何も楽しくないでしょう。そうなっては面白くないからやめるのじゃぞ? 冒険は楽しむものじゃぞ? と、注意して下さったと言う事ですね。優しいおじいさんです。

少しだけ私の話をさせて下さい。私には姉がいまして、その人、物凄く慎重派でして、攻略本の推奨レベルよりも4つ位上のレベルになるまで雑魚を狩り続ける人でした。ですので同じゲームの話をしていても……会話が嚙み合わない場合があるんです。

私「ポンダルキアの洞窟のボスさあHP25パー切ったら発狂モードに入って、全体攻撃を2連続でしてきてさあ。あっさり逆転されちゃったw」

姉「ああ、あの雑魚? 1ターンキルしたから分からなーい」
と言う会話がざらなんです。

皆さんは私と姉どちらがそのソフトを楽しめたと思いますか? そうですよね? どう考えても私の方が楽しんでいると思うんです。一度負けたらその原因を突き止め、装備が弱ければ買って挑み、それでもまだ勝てなければレベルを1つ上げて挑む。こんな苦労こそがRPGの醍醐味だと思うんです。それにボスが使ってくるド派手な必殺技とかも経験する事無くそのソフトから離れていきます。本来通常に進めていれば見る事の出来る一生の思い出を、彼女は自分の手で潰しているんです。彼女のRPGの思い出話は毎回これに行きつくでしょう。

「序盤が異様に長いけど、ボスが弱いクソゲー」

と、ね。人生の数分の1を費やして得た思い出が毎回それってなんだか悲しいですよね? ですが姉はどんなRPGでも序盤でこれでもかと言うほど稼ぎ、全く苦労することなく最後のボスまで進めます。ですからギリギリの勝利と言うあの最高にアドレナリンが出る体験を一度もしていないんです。これって勿体無いと思いませんか? そうです! お金を払って新作のゲームを買っても、序盤稼いでボスを瞬殺。の流れは彼女の中では変わりません。同じ事の繰り返しです。姉はこの作業を繰り返している事の虚しさにまだ気付かないのでしょうか? それとも、そういうバイトでもしているのでしょうか? あっ! ついヒートアップしてしまいました。すぐに話を戻します!

「まずは港町から海に行きましょうか。ここからですと……ここから東のがいいですね」

「案内出来るかい?」

「お任せ下さい!」

「助かるよ!」
モラしま太郎はカメLと共に東の港町を目指します。しばらく歩いていると、草むらから犬が飛び出してきました。

「おい! お前いい匂いがするな」

「これのことか? 昼食に取っておこうと思ったけど、君はこれがほしいのかい?」

「うん!」

「じゃあ一つどうぞ」

「うまい! ありがとう 俺も付いて行ってもいいか?」

「いいよ! よろしく!」

「よろしくワン!」
こうして犬がお供になりました!
そして犬を連れしばらく歩いていると、かなり大きい林に差し掛かりました。

「ここは林があるけれど回り道になるからここを抜けていきましょう」
そして次は林を通る事になったようです。

「分かったよ」
林の入り口で早速誰かが声を掛けてきました!
「あっ君たち! ここはサル雉の林だと知って通るのか? 人間は駄目だよ」

木の上からサルが下りて邪魔して来ます。

「でもここを通らないと日が暮れてしまう。お願いだ通してくれ」
モラしま太郎はキビダンゴをサルに見せます。

「ウホッ! 良い団子! これをおいらにくれるのか?」

「いいよ」

「ありがとう! おいらを仲間にしてくれ」

「よろこんで!」

「やったあ! よろしくキー!」

「よろしく!」
そして、林の出口に差し掛かった時、一羽の雉が声をかけて来たので、サルの時と同じやり取りを経て仲間にしました。
「よろしくケーン」

「こちらこそよろしく! あっ!! もうキビダンゴが無くなってしまった……」

「大丈夫です。もうすぐ港町に着くでしょう。そこで食事休憩を挟みましょう」

「そうだね……あっ今お金を一円も持っていないんだ」

「そうですか? じゃあ少し時間はかかりますが、私の故郷である竜宮城で休憩しましょう」

「そうだね」

「そこで食事を出しますので。鬼を退治すると言う事を乙姫様に伝えればきっと力になってくれる筈です」

「よし案内お願いするよ」

「お任せ下さい!」
そういうとカメLは全身に力を込めています。そしてその姿が……
おや? カメLの様子が?
♪てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん♪
シューン

「BBBBBBBBBB」
え? モラしま太郎が突然おかしな呪文を唱えましたよ?

ピタッ……
するとあら不思議。カメLの進化が止まったみたいですよ?

「ちょw止めて下さい! どうしたんですか?」

「すまない……急に蜂が沢山襲ってきて……」

「それで蜂の英語であるbeeを連呼していたんですか? ですが沢山蜂がいる場合Swarm of beesの方が妥当だと思われますが……」

「そうかい。まだまだ勉強不足だねもっと頑張らなきゃね。でも海岸に蜂が現れるなんて一体どういう事なんだ?」

「ケーン……」
おや? 雉が何か申し訳なさそうな顔をしています。何か隠し事でもしているのでしょうか?

「それはどうでもよろしいのですが、今私は進化する準備をしています! ここで私が進化しなくては体が小さすぎて皆さんを竜宮城まで連れて行く事は出来ません。そしてあの呪文は危険です。二度と言わないで下さい」

「気を付けるよ……ごめんね」

「今度は気を付けて下さいよ? はあああああ!」
♪てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん てん♪

シューンシューンシューン キラキラキラキラリン キラーン
おめでとう! カメLはカメXに進化した!  
てーてーてーてててててててーん

何と! あれほどに小柄だったカメLが、青年男性程の背の高さの亀に進化しましたよ?

「よしみんな! 背中に乗って欲しいカメ」

「良し! いざ竜宮城へ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっと待って」
ママがアリサちゃんに言います。

「ママどうしたの?」

「しゃべりすぎてのど乾いたわ。この絵本、絵本の割に説明が多すぎる気がするわ。説明は控えめにしないと読者さんが飽きちゃうってのにさあ……この絵本の作者、ちょっと勉強不足ねwじゃあちょっとコーヒー取ってくるわね」

「はーい」
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