八話 『闇の遊技 後編』
文字数 3,528文字
ササーキの心から望んでいたものが、今目の前にある。しかもあっさりと姿を表した。
しかしこれはメアリーの策略でもあったのだ。あえてあっさりと見せつけることにより相手の心を奪い、その後の賭けに執着させる。まるで餌をちらつかされた馬のよう━━そう、これこそが彼女の狙いだったのだ。
ギラギラと何やらメカニカルな装置類が見えている。
しかし、ササーキの腹元に冷たく固い感触が押し付けられ、二人は凍りついた。
しかし同時に彼は世界に起きた異変に気づく。
なんのことかよくわからないだろうが、とにかく人形になったのだ。