第15話 2人

エピソード文字数 680文字

「さて着いたぞ。見慣れた我が家、大波荘」

相変わらずボロい建物だが、集中豪雨にも負けず、しっかりとそこに建っていた。

いつもと変わらない日常にほっとしていると、

敷地内に黒塗りの車が止まっているのが見えた。

「大波荘と黒塗りの車、間逆の属性だな」

今までこんな高級車が止まっている事はなかったし、

この車に乗れるほどの金持ちは、ここにはいないはずだ。


一瞬皇社長かとも思ったが、確か日本車しか乗らないと言ってたから違うだろう。

(まあ俺には関係ない世界の話だし、気にする必要はないか)
「大波荘って何か良い感じがしますね。
 昨日初めて入ったばかりなのに、実家に帰ったみたいに落ち着きました」
「おお、その言葉は俺としても嬉しいねー。
 気にいってくれたなら、好きな時に遊びに来てくれればいいからさ」

弓月の言葉で俺は上機嫌な気持ちで、玄関に近いていくと、

なぜか家の電気がついている事に気がついた。

「あれ、電気はちゃんと消したはずだぞ? 管理人さんが来てるのかな」

玄関の鍵を調べてみると、全く違う鍵穴に変わっていた。

管理人さん仕事の早さには、感心するばかりである。

「こんばんは、管理人さん。鍵の交換ありがとうございます……?」
「……」

部屋に入って目を向けると、そこには管理人のおじさんではなく、

色白の女性と黒ずくめの男性が座っていた。


女性はまさに深窓の令嬢と言う感じで、少し茶色がかったふんわりウェーブの髪と

青みがかった瞳が印象的で、男性はいかにもボディーガードですと言う感じで、

笠原さんと良い勝負をしてくれそうだ。


ってどこかで見た事あるような?

「初めまして。私、名取 愛花と申します」
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登場人物紹介

綾瀬 亮介(あやせ・りょうすけ)

大学2年生。

相棒の猫・ルキアと心で会話する能力を持ち、また力を合わせる事で、

他者の心の状態を『色』で判別する事ができる。

謎の少女

亮介の自宅に突如現れた少女。


ルキア

亮介の家に住み着く猫。

亮介と会話をしたりする事ができる。

まさに深窓の令嬢と言う感じで、少し茶色がかったふんわりウェーブの髪と

青みがかった瞳が印象的で、ボディーガードを連れている。

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