第15話 彼の事情

文字数 534文字

君、おらあのことなんとも想ってないんなら、そうはっきり言って貰える ?
今までだって、殆ど両想いなんて経験して来なかったんだから、早目に真実・事実知って1人で生きてくと決心した方が楽でいいから、もう、夢なんか見たくはないんだ。
あちらが好きだと言ってくれた人も何人かいたけど、ぴんと来なくて、こちらが好きだと想った人には好きだと想って貰ったことも殆どないんだ。
だからもう期待して裏切られて傷つくのは本当嫌なんだ‥‥

彼はメッセンジャーでそう彼女に言った。彼女のアイコンは現れてはいない。この全文が彼女に読めているのかはわからない。

君にこれが届いているか、誰かが見ているかも如何でもいい、ただ、君とお子さんたちが元気かが気になった。

心配はしていない、心を配るというより、心を贈る。

神とは、君が繋がっているという「神」とは一体なんだ ?

すべてがわからず、混沌としている。

君の未来がわかるという力が、今、人々の役に立つのか ?

いや、役立つように考え・活動していくのは今なのではないか、そう感じている。

まあ、梨の礫だろうことは予想しているが‥‥


2020年2~3月には以上のような、彼から彼女への一方的な独白がある。

果たして彼女は如何なる想い・考えを抱き、何を感じているのだろう。
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彼女

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