最終話:ワンモアチャンス六巡目
文字数 2,010文字
わしの名は革命王デビルジャスティス。国立魔界研究所女学院に通うごく普通の留学僧。
今は唐で勉強した有り難い法典を日本の朝廷に持ち帰り、出世してよう、マブい女を囲って、上手い上手い小豆まんまを食らうことが夢じゃけん。
2017/05/02 23:23
言ってる本人が一番麗しい。
こいつは国立魔界研究所女学院の生徒会長、長谷川マチの姐さん。いつ見ても輝くような美人じゃのう。国立魔界研究所女学院では女学生同士で義兄弟の契りを結ぶのがごく普通じゃけん。
2017/05/02 23:24
あら、可愛らしいデビルタイムリープネモフィラ。
デビルタイムリープネモフィラが唐に自生するなんて外来種による環境破壊も行くところまで行ってるわね。
それにしても、今日はやけに暑いわね。
2017/05/02 23:27
どこの女学生同士にもあり得る、ごく普通の日常に現れたのは魔界の植物、デビルタイムリープネモフィラ。
ごく普通の風景に挿入された異物。
だがこの日、革命王デビルジャスティスはいつもとは違う何かを感じ取っていた。
2017/05/02 23:29
それは突然の事だった。
生徒会長、長谷川マチの背後から不意にやって来たのはくノ一の小早川りんだ。
さらに、小早川りんの背後から不意にやってきたのは長江の川の精霊である。
2017/05/02 23:34
長江の川の精霊は全身に火傷を負い、かなり怒っているように見えた。
手負いの獣は誰の手にも負えないものだ。
小早川りんは長谷川マチが取り仕切る今川組の傘下、大林組の組長でもある。
大林組は古来より毒手の使い手を数多く排出してきた仁義なきヤクザだ
だが、如何なる毒手の使い手であろうと、長江の川の流れを力学的に正しく司る精霊の前で意味はあるだろうか、いやない。
2017/05/02 23:39
小早川りんはそう叫ぶと、腕を四本に増やし、全身に血液で出来た鎧を纏った。
これぞ大林組流毒手の究極奥義『悪魔の設計図』だ。
2017/05/02 23:45
長谷川マチは右腕の義手を外すと、仕込まれていたガトリング砲を構えた。
2017/05/02 23:46
長谷川マチは右眼の義眼を外すと、中に仕込まれていた高性能レーダーを露わにした。
2017/05/02 23:48
ぷらーん
2017/05/02 23:52
平和な時代にあっては人の死は特別な出来事だ。
環境に適応出来ない革命王デビルジャスティスは混乱しつつも、平謝りしながら学校へ向かった。
2017/05/03 00:05
はあ〜あ、今日はもうサイナン!
この世ならざる化物は襲いかかってくるし、これじゃあ組の面目丸潰れじゃい。
それに何よトラックのアイツ〜!
イヤな態度で凄ーくムカついたけん。
このオトシマエはどうさせて貰おかのう?
2017/05/03 00:07
2017/05/03 00:14
なっ何よコイツラ〜!
それに転校生って何?
これから一年間同じ席って事〜!?
私の学生生活、どうなっちゃうの〜?
2017/05/03 00:15
私のハチャメチャな無限ループが幕を開けた!
つづく!
2017/05/03 00:16