メグミ
文字数 184文字
なんと大勢の人間が集まっているのか。彼らは私の知らぬ神を称え切実に恩寵を求める。圧倒されている私を僧侶達が囲み、演壇へといざなう。見れば私は僧侶達の誰よりも上等な衣を纏っているではないか。この衣はきっと人々の納めた金で作られた物だ。私はお返しに言葉で彼らに恵みを与えねばならぬ。だが何を話せばよいのか。そもそも皆が使っている言葉すらわからない。ああ神よ、救いたまえ。
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