メグミ

文字数 184文字

 なんと大勢の人間が集まっているのか。彼らは私の知らぬ神を称え切実に恩寵を求める。圧倒されている私を僧侶達が囲み、演壇へといざなう。見れば私は僧侶達の誰よりも上等な衣を纏っているではないか。この衣はきっと人々の納めた金で作られた物だ。私はお返しに言葉で彼らに恵みを与えねばならぬ。だが何を話せばよいのか。そもそも皆が使っている言葉すらわからない。ああ神よ、救いたまえ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み