乗り換え電車
文字数 510文字
「乗り換え電車」
ある日の夜。
暗闇の中、私は電車に揺られていた。
あてもなく、ただぼんやりと。
ある駅に停車した。
私は、この電車は終点まで止まらないと思っていたので少し驚いた。
せっかくだから、降りてみよう。
向いには私乗っていた電車とは違い、大勢の人が乗っていた。
するとその中の一人には彼がいた。
隣には、新しいパートナーだろうか…
悔しかったので、イタズラしてみたくなった。
作戦はこうだ。
たまたまあったふりをして、浮気だ!と騒いでやろう。
私は目の前まで行き、彼に声をかけた。
しかし、少し目があったと思ったら無視を決め込みやがった。
何言っても目も合わせようとしない。
あー、そうですか。なるほどね。
私は、耐久戦に持ち込むことにした。
向かいの席から睨みつけ大作戦である。
すると、女は、次第にこちらの様子を伺うようになった。
しばらくして、女は耐えかねなくなったのか、足早に降りていった。
そう言えば、乗り換えのことをすっかり忘れていた。
そろそろ乗り換えなきゃ。
どうせなら、彼と一緒に乗り換えたくなった。
おそらく彼は、まだ乗り換えはしない。
でも、わがままいってもいいよね。
私は、驚いた表情の彼の手を引いて向かいの乗り換え電車に向かって走った。
ある日の夜。
暗闇の中、私は電車に揺られていた。
あてもなく、ただぼんやりと。
ある駅に停車した。
私は、この電車は終点まで止まらないと思っていたので少し驚いた。
せっかくだから、降りてみよう。
向いには私乗っていた電車とは違い、大勢の人が乗っていた。
するとその中の一人には彼がいた。
隣には、新しいパートナーだろうか…
悔しかったので、イタズラしてみたくなった。
作戦はこうだ。
たまたまあったふりをして、浮気だ!と騒いでやろう。
私は目の前まで行き、彼に声をかけた。
しかし、少し目があったと思ったら無視を決め込みやがった。
何言っても目も合わせようとしない。
あー、そうですか。なるほどね。
私は、耐久戦に持ち込むことにした。
向かいの席から睨みつけ大作戦である。
すると、女は、次第にこちらの様子を伺うようになった。
しばらくして、女は耐えかねなくなったのか、足早に降りていった。
そう言えば、乗り換えのことをすっかり忘れていた。
そろそろ乗り換えなきゃ。
どうせなら、彼と一緒に乗り換えたくなった。
おそらく彼は、まだ乗り換えはしない。
でも、わがままいってもいいよね。
私は、驚いた表情の彼の手を引いて向かいの乗り換え電車に向かって走った。