異世界(魔界)→異世界(?)
文字数 533文字
人と魔人の世界を隔てる名も無い大平原。いつもなら爽やかでいい場所なんだが今は違う。
遠くで雷が鳴る。空を見ればドス黒い雲。大粒の雨が頬をつたい、生ぬるい風がビュウビュウと吹いている。右を見れば竜巻が起きている。左では火山が噴火している。
『世界の終わりはこんな感じかなぁ。』呑気にそう呟こうと思ったが、やめた。
我々にとって本当にこの世界では終わりなのだから。
地面を見ると、巨大で複雑な図形が描かれている。上々の出来だ。後は………………
『ンワレイオテサキチ』慣れない呪文を唱える。私の声に応えるかのように地面の図形、魔法陣が青白く光り始めた。呪文も成功のようだ。
「さぁて、さようならの時間だ。」そう私が呟いていると、向こうからすごいスピードで見知った男が近づいてきた。誰かは知っている。が、残念。遅かったな。
もう私の体は魔法陣同様光り、消えかかっていた。駆け寄ってくる男が叫ぶ。が、もうほとんど聞こえない。ただ、最後、口の動きが「待っていろ。魔王。」そう動いていたように見えた。
次の瞬間、私、魔王サタノフォビアはこの世界から消え、それと同時に魔人は全員この世界から姿を消した。
遠くで巨大な光の柱が雲の上へ昇っていった。
遠くで雷が鳴る。空を見ればドス黒い雲。大粒の雨が頬をつたい、生ぬるい風がビュウビュウと吹いている。右を見れば竜巻が起きている。左では火山が噴火している。
『世界の終わりはこんな感じかなぁ。』呑気にそう呟こうと思ったが、やめた。
我々にとって本当にこの世界では終わりなのだから。
地面を見ると、巨大で複雑な図形が描かれている。上々の出来だ。後は………………
『ンワレイオテサキチ』慣れない呪文を唱える。私の声に応えるかのように地面の図形、魔法陣が青白く光り始めた。呪文も成功のようだ。
「さぁて、さようならの時間だ。」そう私が呟いていると、向こうからすごいスピードで見知った男が近づいてきた。誰かは知っている。が、残念。遅かったな。
もう私の体は魔法陣同様光り、消えかかっていた。駆け寄ってくる男が叫ぶ。が、もうほとんど聞こえない。ただ、最後、口の動きが「待っていろ。魔王。」そう動いていたように見えた。
次の瞬間、私、魔王サタノフォビアはこの世界から消え、それと同時に魔人は全員この世界から姿を消した。
遠くで巨大な光の柱が雲の上へ昇っていった。