最終話
文字数 2,018文字
「デーモン、長年の戦いに決着をつけよう」
大龍神が話しかけるとデーモンが口を開いた。
「力を奪ったのになぜ強くなるんだ」
「パートナーが見つかったから俺は強くなった」
「パートナーだと」
「勉が俺のパートナーだ」
「お前がパートナーとは思わなかった、龍達がパートナーと思っていたから」
「俺もそう思っていた」
「……」
大龍神の会話後、デーモンは笑みを浮かべ口を開いた。
「話は終わりだ、戦いを始めようか」
そう言ってデーモンが手に力を込めると大龍神も手に力を込め渦の玉を作りその渦の玉を放つとデーモンも黒玉を放った。
その後、渦の玉と黒玉がぶつかり激しく爆発すると大龍神とデーモンの戦いが始まった。
「これで大龍神が負けたら日本は終わりだが、今の大龍神なら」
そう言いながら妖精は大龍神とデーモンの戦いを見つめた。
その頃、勉は洞窟の中で仰向けで眠っていた。
「……」
暫くして目を覚ますと勉は身体を起こした。
「洞窟?何でここに居るんだろ」
立ち上がり洞窟から出ると勉は人間姿の緑の龍と黄色の龍と白い龍と黒い龍と赤い龍と青い龍に出くわした。
「起きて大丈夫か?」
人間姿の緑の龍が問いかけると勉の口から思いがけない言葉が発せられた。
「誰ですか?」
「……」
驚きで人間姿の龍達は顔を合わせその後、人間姿の赤い龍が問いかけた。
「俺はレッド、君が名づけた名だ」
「レッドさん…すみません…わかりません」
そう言って勉は人間姿の赤い龍から爆発に目を向けた。
「あの爆発なんでしょうか」
「大龍神様とデーモンが戦ってるんです」
「戦ってるって…止めないと」
そう言って勉が走り出すと人間姿の龍達は慌てて追いかけていった。
そして勉は立ち止まり大龍神とデーモンの激しい戦いを目撃した。
「……」
「危ないから洞窟に戻れ」
人間姿の緑の龍が手首を掴んだその時、大龍神を見つめながら勉が口を開いた。
「俺…あの人に恋してる…」
「え…」
「大龍神さん」
勉が名を口にしたその時、勉の黒髪が長くなり普通の服が足首まで長い黒い服に変わった。
「……」
「勉!」
驚きで人間姿の緑の龍が手を離すと妖精は見つめた。
「大龍神さん」
勉がじっと見つめていると大龍神が傷だらけで倒れた。
その瞬間、勉は怒り弓矢を構える動作をすると金と銀の弓矢が現れ勉は矢を放ちデーモンに当てた。
「何だと…」
油断していたデーモンは呆気なく命を亡くし樹海から消えていった。
勉は弓を手から離し大龍神に近づくと抱き起こし唇を重ねた。
その後、勉は唇を離し見つめると大龍神が目を覚ました。
「勉…」
「傷、痛いですか?」
「勉のキスで俺の傷は和らいだ」
「良かった」
勉が嬉し涙を流すと大龍神は手を伸ばし勉の涙を拭った。
その光景を人間姿の龍達がじっと見つめ妖精が口を開いた。
「イチャイチャする前に目を覚ましたのなら皆に言うことがあるだろ」
「……」
妖精に言われ勉に身体を支えられながら立ち上がると大龍神は人間姿の龍達に向かって口を開いた。
「緑の龍、青の龍、黄色の龍、赤の龍、黒の龍、白の龍、お前達に大事な話がある」
「大龍神様」
「緑の龍、何だ」
「俺達、祝福します、なぁ皆」
「祝福します」
人間姿の緑の龍の言葉に人間姿の青い龍と赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍は頷いた。
そして人間姿の龍達は人間から羽が生えた龍に変身した。
「お前達、勉のことが」
「俺達はふられました、勉は大龍神様に恋をしてます」
「お前達からの祝福、嬉しいよ」
「大龍神様、勉の妹、美咲は…」
「……」
緑の龍の言葉に大龍神が無言になると妖精が口を開いた。
「美咲は別の人生を送るようによみがえらせた」
「そんなことして良いのか?」
「心配するな、それより大龍神」
「……」
妖精の言葉に頷くと大龍神は真剣な顔で龍達を見つめながら口を開いた。
「デーモンとの長い戦いもやっと終わった、龍達、幸せな人生を送ってほしい」
「大龍神様」
「ここで解散だ」
「大龍神様」
「今までありがとう」
そう言って大龍神は魔法で緑の龍と黄色の龍と白い龍と黒い龍と赤い龍と青い龍を樹海から消し散らばした。
「大龍神さん」
勉が話しかけると大龍神は勉の手を握りながら妖精に話しかけた。
「俺を普通の人間にしてくれないか」
「大龍神、俺の代わりに樹海の守り神にならないか」
「樹海の?」
「樹海なら永遠に勉と一緒に暮らせるぞ」
「勉と一緒に暮らせるなら俺は守り神になっても良いが…勉はどうだ」
「大龍神さんと一緒に居れるなら俺は守り神になっても良い」
「だそうだ」
大龍神が口にすると妖精は嬉しそうな顔でお礼を口にした。
「大龍神、勉、ありがとう」
そう言って妖精は魔法で大龍神と勉を樹海の守り神にし妖精は人間の姿になった。
「今から君達が樹海の守り神だ」
「良い人生を」
「ありがとう」
そう言って人間になった妖精が樹海から居なくなると龍の神、大龍神と人間、勉の樹海での人生が始まった。
それから1年後、大龍神と勉は悩みを解決する樹海の守り神として皆に愛された。
大龍神が話しかけるとデーモンが口を開いた。
「力を奪ったのになぜ強くなるんだ」
「パートナーが見つかったから俺は強くなった」
「パートナーだと」
「勉が俺のパートナーだ」
「お前がパートナーとは思わなかった、龍達がパートナーと思っていたから」
「俺もそう思っていた」
「……」
大龍神の会話後、デーモンは笑みを浮かべ口を開いた。
「話は終わりだ、戦いを始めようか」
そう言ってデーモンが手に力を込めると大龍神も手に力を込め渦の玉を作りその渦の玉を放つとデーモンも黒玉を放った。
その後、渦の玉と黒玉がぶつかり激しく爆発すると大龍神とデーモンの戦いが始まった。
「これで大龍神が負けたら日本は終わりだが、今の大龍神なら」
そう言いながら妖精は大龍神とデーモンの戦いを見つめた。
その頃、勉は洞窟の中で仰向けで眠っていた。
「……」
暫くして目を覚ますと勉は身体を起こした。
「洞窟?何でここに居るんだろ」
立ち上がり洞窟から出ると勉は人間姿の緑の龍と黄色の龍と白い龍と黒い龍と赤い龍と青い龍に出くわした。
「起きて大丈夫か?」
人間姿の緑の龍が問いかけると勉の口から思いがけない言葉が発せられた。
「誰ですか?」
「……」
驚きで人間姿の龍達は顔を合わせその後、人間姿の赤い龍が問いかけた。
「俺はレッド、君が名づけた名だ」
「レッドさん…すみません…わかりません」
そう言って勉は人間姿の赤い龍から爆発に目を向けた。
「あの爆発なんでしょうか」
「大龍神様とデーモンが戦ってるんです」
「戦ってるって…止めないと」
そう言って勉が走り出すと人間姿の龍達は慌てて追いかけていった。
そして勉は立ち止まり大龍神とデーモンの激しい戦いを目撃した。
「……」
「危ないから洞窟に戻れ」
人間姿の緑の龍が手首を掴んだその時、大龍神を見つめながら勉が口を開いた。
「俺…あの人に恋してる…」
「え…」
「大龍神さん」
勉が名を口にしたその時、勉の黒髪が長くなり普通の服が足首まで長い黒い服に変わった。
「……」
「勉!」
驚きで人間姿の緑の龍が手を離すと妖精は見つめた。
「大龍神さん」
勉がじっと見つめていると大龍神が傷だらけで倒れた。
その瞬間、勉は怒り弓矢を構える動作をすると金と銀の弓矢が現れ勉は矢を放ちデーモンに当てた。
「何だと…」
油断していたデーモンは呆気なく命を亡くし樹海から消えていった。
勉は弓を手から離し大龍神に近づくと抱き起こし唇を重ねた。
その後、勉は唇を離し見つめると大龍神が目を覚ました。
「勉…」
「傷、痛いですか?」
「勉のキスで俺の傷は和らいだ」
「良かった」
勉が嬉し涙を流すと大龍神は手を伸ばし勉の涙を拭った。
その光景を人間姿の龍達がじっと見つめ妖精が口を開いた。
「イチャイチャする前に目を覚ましたのなら皆に言うことがあるだろ」
「……」
妖精に言われ勉に身体を支えられながら立ち上がると大龍神は人間姿の龍達に向かって口を開いた。
「緑の龍、青の龍、黄色の龍、赤の龍、黒の龍、白の龍、お前達に大事な話がある」
「大龍神様」
「緑の龍、何だ」
「俺達、祝福します、なぁ皆」
「祝福します」
人間姿の緑の龍の言葉に人間姿の青い龍と赤い龍と黒い龍と白い龍と黄色の龍は頷いた。
そして人間姿の龍達は人間から羽が生えた龍に変身した。
「お前達、勉のことが」
「俺達はふられました、勉は大龍神様に恋をしてます」
「お前達からの祝福、嬉しいよ」
「大龍神様、勉の妹、美咲は…」
「……」
緑の龍の言葉に大龍神が無言になると妖精が口を開いた。
「美咲は別の人生を送るようによみがえらせた」
「そんなことして良いのか?」
「心配するな、それより大龍神」
「……」
妖精の言葉に頷くと大龍神は真剣な顔で龍達を見つめながら口を開いた。
「デーモンとの長い戦いもやっと終わった、龍達、幸せな人生を送ってほしい」
「大龍神様」
「ここで解散だ」
「大龍神様」
「今までありがとう」
そう言って大龍神は魔法で緑の龍と黄色の龍と白い龍と黒い龍と赤い龍と青い龍を樹海から消し散らばした。
「大龍神さん」
勉が話しかけると大龍神は勉の手を握りながら妖精に話しかけた。
「俺を普通の人間にしてくれないか」
「大龍神、俺の代わりに樹海の守り神にならないか」
「樹海の?」
「樹海なら永遠に勉と一緒に暮らせるぞ」
「勉と一緒に暮らせるなら俺は守り神になっても良いが…勉はどうだ」
「大龍神さんと一緒に居れるなら俺は守り神になっても良い」
「だそうだ」
大龍神が口にすると妖精は嬉しそうな顔でお礼を口にした。
「大龍神、勉、ありがとう」
そう言って妖精は魔法で大龍神と勉を樹海の守り神にし妖精は人間の姿になった。
「今から君達が樹海の守り神だ」
「良い人生を」
「ありがとう」
そう言って人間になった妖精が樹海から居なくなると龍の神、大龍神と人間、勉の樹海での人生が始まった。
それから1年後、大龍神と勉は悩みを解決する樹海の守り神として皆に愛された。