第2話「大丈夫だ、俺に策がある」

文字数 786文字

あー寒い
俺は寒くないけどな
マジ寒いわー
本当意味わかんねえわこの寒さなんだよ冬氏ねよ
俺は寒くないけどな
そろそろストーブ出さないとキツいかなー
用意しておかないとなー
俺は寒くないけどな
だあああっっ!! もうっ!! うるせぇよっ!!
お前は鱗あるから寒くないんだろ!!!
やーいやーい寒さに弱いでやんのー
はいキレたー! 今俺キレたー!
おまえちょっと表出ろ!
こいよ魔王、闇の衣なんか捨ててかかってこい!
いい加減にしろーーー!!
チッ邪魔が入ったか
もう少しで魔王をボッコボコに出来たのによ
あ? ボッコボコにされんのはお前だろ
お前らスワレーーー!!(裏声)
はい
あなた達はなんでいつも真面目に出来ないんですか!
この危機的状況で!
違うな、いつも俺たちは真剣にふざけてる……
つまり、俺たちはいつも真面目……
Q.E.D.(証明終了)
は?
アッ、スミマセンデシタ……
つまらない言い合いはもうたくさんです。
さっさと仕事してください、し・ご・と!
魔王なら人間を倒す計画とか考えてくださいよ!
いやお前の軍勢2000人でどうにかなるっしょ、
いまさら俺がどうこうしなくてもいけるって
そうだそうだー
人間の軍勢10000人ですから! 一万!
全然どうにかなってませんから!
大丈夫だ、俺に策がある
マジかよ?
おおっ!? その内容は?
まずはアレだ、その2000人をだな、あの人間にね、
うん、その10000人を、うーん、もう、アレだよ、アレ、
うんアレ……(モゾモゾ)
喋りながら布団に入るなあぁあぁぁあぁああぁ!!
やはりないようだな、だが無能の魔王と違って
俺ならこの状況を打開出来るぜ!
マジっすか(ガバッ)
本当ですか竜王さん! それで?
それはだな、そのーなんというかだな、
うんアレをそうして(モゾモゾ)
お前もかいぃぃぃっ!!!
おやすみー(モゾモゾ)
一向に会議が進まない、対人類ヘコます会議室。
しかし次回ついに動きが? 乞うご期待。
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登場人物紹介

魔王

魔界を束ねる、全ての魔族の頂点。

すぐに諦めちゃう性格。竜王から熱い個人情報の漏洩を受けている。

獣王

獣の王。獣の定義が広いので勢力が最も大きい。

真面目なので魔王の行動に振り回されがちだが、腹黒い一面も。

竜王

竜族の王。空も飛べる(はず)。

何事も面倒くさがり、他人に押し付ける性格。魔王とは古くからの親友である。Twitterではけっこうな数のフォロワーを持つ。

海王

海にいる魔族の王。女……メス。

半スライム的な肉体で、水に溶けたりできる。海で戦ったら勝てない。

素直な性格だが、しょうもない事や下ネタを言ったりすると冷たい目で見られる。一部魔物に好評なまなざし。

桃鬼

鬼。ピンク色の髪をしているので桃鬼と呼ばれている。
通称桃ちゃん。すごい力持ちだが、あんまり頭はよくない。
桃鬼なのにあんまり桃が好きじゃないことを気にしている。

勇者

人間の国が経済破綻したので、代替案として送られた勇者。

その割に、SNSを活用して魔王を追い詰めたりとデキる奴。

海王母

海王の母。氷王という名前を考えているが披露する機会がなさそうな上にこれ肩書き。封印が長かったためか、元々の性格なのか、意思疎通できない時がある。厳かな物言いだが、言ってる内容がズレているのはやはり海王の母といったところか。

翠魔

生真面目なサキュバスという、特徴を最大限相殺していく子。

真面目すぎてボケに回るタイプ。下ネタにも弱いが、海王みたく武力行使はしない。読み方は「すいま」だが睡魔とは一切関わりがない。

妖黄

エルフ。ようきと読み、本人はきーちゃんと呼んでほしいらしい。

笑顔が持ち味。頭が空っぽで、しばしばやってはいけないことを平然とやる。

お嬢様

人間。まだ名無しなのでとりあえずお嬢様という肩書に。

その肩書に恥じない名家の出身で、お上品な性格と言葉遣いの美人。

しかし、ある一点においてのみ他キャラをぶっちぎる狂気性を持つ。

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