第四幕(8)

文字数 171文字

君は、君は、任務とか、義務とか、そういうことで、僕をここまで連れてきてくれたと言うのか?

(晴ればれと)君が私に与えてくれた任務だ。感謝している!

モーターボートのエンジンが回り始めた。僕はボートのへりをつかみ、岸に向かって叫んだ。

セレム!
セレム、セレム! セレム!!

岸は見る見る遠ざかっていった。


やがて、遠くで、立てつづけに銃声が響いた。

静寂。
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登場人物紹介

ゲンリー・アイ

地球出身。惑星同盟《エキュメン》の特使。惑星《冬》ことゲセンに単身降り立ち、カーハイド帝国の皇帝に開国をうながす。長身。性格は誠実で直情的。推定される容貌はアフリカ系。男性。

セレム・ハース・レム・イル・エストラヴェン


ゲセン出身。帝国カーハイドにおける《王の耳》(宰相に相当する最高実力者)。ゲンリーの使命の重要性をただ一人理解する。やや小柄(ゲセン人の平均的体躯)。性格は慎重かつ大胆。推定される容貌はアジアあるいはエスキモー系。中性(両性具有)。

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