2006年9月23日

文字数 453文字

2006年9月23日
 朝から晴れ渡り、湿度が低く、快適な日で、妹と弟夫婦のマンションへ姪に会いに行くには絶好の日和だ。けれども、『ぐりとぐら』のシリーズを持参するも、すぐに眠ってしまう。「じー。子供だから読めませーん」。姪は立てばペンギン、座れば子犬、歩く姿はアヒル。「真に成熟するとは5歳のときの自分に戻ることだと考えている」(ホッファー)。

 夕食には、両親と荻窪大漁苑でコース料理を味わう。「食育」が最近叫ばれているが、和食や日本食への回帰を指しているとすれば、それは偏狭である。日本の食文化の歴史を辿ってみると、純粋な和食や日本食など存在しないのは明らかだ。文化の交流と融合の歴史の表象である。日本は政治的に稲作を奨励し、肉食を排撃してきたために、日本の主食は米食でなければならないという強迫観念がある。実際には、米ではなく、蕎麦や小麦を主食にしている地域も少なくない。また、広大で幅広い中国の影響を受けており、極めて多様な食文化が発達している。食育は多様性を感じさせるために、とり入れるべきだろう。
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