第1話2000字でまとめた

文字数 1,995文字

最近LINEノベルの投稿作品をよく読んでいるが、
自分だったらどんな作品を受賞させるだろうとふと思ったので、
自分なりに分析してみた。

まず消去法で強いジャンル、弱いジャンルを分ける。
LINEノベルにおいて強いジャンルは、純愛、ラブコメ、青春、ユートピアSF
弱いジャンル 異世界転生

なぜ異世界転生が弱いジャンルなのか。
異世界転生の主な読者層はおっさんである(リゼロなど例外はある)
異世界転生は現実逃避の手段であり目的ではない。
救われる手法が他にあるなら、異世界転生にこだわる必要がない。
LINEノベルの読者のボリューム層は女性。
なので異世界転生は最終選考には残らないと自分は勝手に思っている。

愛をテーマにした作品は強い。
だが今の日本は貧困化が進んでいるので、貧すれば鈍するというか、
薄っぺらな愛は読者に通用しないと思われる。

ユートピアSFがなぜ強いかは、
今日本におけるエンタメの最先端を走ってるのはキッズアニメであるが、
アイカツ、プリパラ、妖怪ウォッチなどなど、これらは大体ユートピアSFであるから。


一番面白い作品が最終選考に残るとは限らない。
LINEノベルというマイナーなアプリに投稿する時点でただの素人ではない。
全体的にレベルが高い。
その中で純粋な面白さというのは絶対的指標にはならない。

では何で差をつけるか。

LINEノベルの為だけに書かれた作品かどうか。
たとえば、LINEのシステムを物語のギミックの根幹に組み込んだ作品があったとしたら、
他の作品と面白さが同じなら当然LINEを狙い撃ちした作品が選ばれる。

この基準で投稿作品を選別すると、自然と作品数は絞り込まれていくはず。
投稿者もそれはわかっていて作中でLINEを使う作品は多々あった。

令和小説大賞のPVでわざとらしくLINEを使う描写があったので、感づいた人は多いはず。

君の名はや君の膵臓を食べたいのような作品を提供できるか。

君の名はの二番煎じを書くのは悪手である。
それはなぜか。
新海監督は311以降日本人は世界とどう向き合うかというテーマを描いた。
君の名はでほぼほぼファイナルアンサーを出しているために、いまさら君の名はっぽい作品を出してしまうと陳腐な作品になってしまう。
新海監督はすでに次のステージに移っている。

君の膵臓を食べたいみたいな作品を作るべきか。
これにも少し問題がある。
膵臓の主人公は、ラストで絆という普遍的価値観を獲得する。
主人公はギリギリバスに間に合った。
だが現実世界ではどうか。
親が氷河期世代の子供を刺したり、氷河期世代が無差別テロを起こしたりしている。
彼らに言わせれば、絆が大切やったら、最初から言うといてや!
なんで教えてくれなかったん! と叫ぶだろう。
人は何かのために誰かのために生きているが、誰かのために生きる権利を喪失した人間は、誰かを傷つけることで他者とつながろうとする。
万引き家族で、盗むことでしか繋がれなかったという名言はほんとこれである。
エンタメで彼らを救うのには限界があるというか、そこは宗教の役割だと思われる。
宗教……Vチューバ―……うっ頭が

公募締め切り前では君の名はや膵臓ラインの作品を求められていたが、
最近事情が変わったように思われる。
鬼滅の刃の大ヒットである。

鬼滅のヒット要因は色々あるが、
一番の肝は、友情努力勝利というジャンプの方程式に、
家族愛という普遍的な価値観を乗せたことだと思われる。
だから世界中で受け入れられた。
家族愛というのはキッズアニメでは鉄板のテーマ。
鬼滅がキッズアニメを意識したかはわからないが、
キッズアニメの方程式という新しい血を少年漫画に落とし込む作品は今後もっと増えるだろう。

キッズアニメというのは親を視聴者として想定して作られている。
鬼滅も主人公の炭次郎を息子を愛でる目線で楽しめる。

LINEノベルにおいても、恋愛ラブコメを作るなら、
親目線でカップルを愛でることができる作品が強いと思われる。
よってハーレムラブコメは論外。
純愛かつ、交際相手の親にも心配りができる主人公が受けるのではないか。
恋愛に家族愛というテーマをプラスした作品がこれから求められるのではないだろうか。

書き手の世代によって、主人公がどう抑圧されているか描写が違う。
いじめや虐待などの描写を入れてくる作者もいれば、
明らかに若そうな書き手は、私たちが抑圧されてるのは大前提であって、わざわざ描写する必要ないよね、
みたいなスタンスの作風があって面白かった。

鬼滅の刃というイレギュラーが現れたことによって、
作品の選ばれ方も変わってくるだろうし、
どんな作品が残るかは予想できないというのが正直なところである。

おしまい



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み