四国せとうち華想ものがたり
文字数 4,389文字
ある日の夜、夜間巡回に出ていたサイドワインダー伊予松山基地所属の松山なつき中尉。
橋に差し掛かった時、20代半ばだろうか…女性が身を投げようとしていた。
なつきは即座にバイクを止め、その女性を引き止め、身投げを留まらせた。
その後、なつきがその女性を
なつきは未玖をバイクの後ろに乗せ、サイドワインダー伊予松山基地へ帰投した。
その道中、なつきは基地に無線で未玖が自殺未遂をした事などを全て話した。
一人のオフィスレディーを救ったイケメン女子学生達、彼女らと共に見上げた南海道の夜が明ける…。
舞台は東山備中とサイドワインダーが戦闘を繰り広げる瀬戸内及び四国。
その最中に流れ着くように伊予(愛媛)松山に
当ても無く
「もう助からない…」と思っていたその時、現れたのは…。
主人公は、戦火飛び交う四国(伊予)に迷い込んだ士官。
そこで出逢ったのは、サイドワインダー伊予松山基地の少女達…。
流れ着くように辿り着いたのは、生死行き交う四国瀬戸内…。
2679年(共和元年)の四国瀬戸内。
四国の義勇軍「サイドワインダー」が、人工知能「
かつて、流れ着くように伊予松山に辿り着いた一人の士官。
これは、運命に翻弄され
美しくも儚い物語…。
四国の伊予松山に降り立った私は、空港を出て行く当ても無く歩いていた…。
しかし…。
「私はここで終わる…」そう思った刹那、東山備中の断末魔が聞こえた。
瞑ってた目を開けるとそこに居たのは…。
故郷を救い、護る為に戦い続ける「風神」。
もう二度と涙を流さぬ為に、強さを追い求めた…。
もう誰も傷付けさせない…同じ運命を背負わせるわけにはいかないのに。
もう、離してやれないかも知れない…例え命を削ろうとも。
私は最期まであなたと戦う。
一国の守護を其の手に託された若き「隊長」。
己が魂のまま振るう二振りのレーザー剣。
戦場に乱れ咲く華。
どれだけ血を流しその赤に染まろうとも、大切な人の為に戦うと決めたのだから。
己の信念を護る為に、武器を手に取った「聖母」。
己の過去を背負い、悔やみ、失われ逝く命を嘆いた。
もう誰の涙も見たくはない。
己の手で皆の笑顔を護りきると誓った。
矛盾の中に秘めた想い…傷付くのは、もう自分だけで良いのに…断ち切らなければ進めないのか…例えその愛が血で染まったものであっても。
私はあなたにこの身を委ねたい。
ただ一人の「想い人」を失い、刃となった「雷神」。
大切な「想い人」を失い、護るべき術を忘れた…だから…笑顔で魂を刈り取る事しかできなかった。
(護る為に戦っているはずなのに…なぜ分からない…なぜ離れるの…?)
もう二度と、誰にも奪わせない…例え魂を犠牲にしても。
私はあなたを救いたい。
【炎天無尽】鷺原 イズミ
荒廃した故郷を救う為、燃え上がった「
心を燃やし、突き進んで来た。
任せて下さい、先輩はあたしが護りますから。
私に出来た「後輩」例えどんな未来へ向かおうと。
私はあなたの誇りでいたい。
愛する故郷を護るべく、立ち上がる「聖女」。
彼女は弱き人々に手を差し伸べ、救い続ける…己の「罪」を償う為のはずだった…。
「贖罪」の裏に隠された「真実」…例えその罪が許されなくとも。
私はあなたと共に居たい。
『どれだけ離れていても、私とあなたの心は繋がっています』
物語の舞台は、瀬戸内海を巡る