伊吹家
文字数 931文字
－PM9時30分－
《伊吹家》
ピーンポーン
あら？
こんな時間に誰でしょうか···？
俺が出ようか
は、はい···
今日、伊吹くんから
夜の9時半に自宅に来いと言われ
バイトの件だとは思うのですが
何だかよく分からないまま、こんな時間に
ご自宅を訪問させられている訳です··
全く···、参ったな
こんな夜更けに男性の自宅へ来る事なんて史上初ですよ
ガチャ―··
はい、どちら様？
っ！！！！！！
(なっ、何です？！このイケメンは！)
······君は
(一瞬、伊吹くんかと思った···)
チラッ
えっ、えっと～····っ
っ！！！！！
(女の子？！)
(あれ···？この子···)
あー、父さん
そいつは俺の連れだよ
···伊吹くんっ！
(···って、おっ、お父様？！)
····逢馬··
···って、ええ？！
(逢馬が初めて女の子連れてきたぞ？！)
こらっ、逢馬！
こんな時間に女の子を１人で歩かせたらダメでしょ！
(おっ、お母様？！ご両親若くない？！)
····そいつは大丈夫だよ
何が？！
取り敢えず、上がれば？
···は、はい
そして、伊吹くんのお部屋へと
案内されたその時···
·····ﾆｬｰ
ｷﾞｸｯ！！
ね、猫····？
·····何だこいつは
うわっ？！！
ねっ、猫がっっっ
ふん···、なかなか面白い小娘を連れてきたな逢馬
だろー？
俺の大事な助手だよ、黒鉄(くろがね)
···········
(いっ、伊吹逢馬って実はヤバい奴？！)
《リビング》
···しかし、本気で驚いたな
···そうですね
あいつ···、ようやく特定の女の子を見つけたかぁ～
あ、それはどうでしょうね
えっ？！
違うの？！
··それよりも、あの女の子のオーラの色なんですが
あぁ···、珍しく真っ白だったな
はい···、白いオーラの人間なんて中々いませんからね
···やっぱ、逢馬の彼女って訳じゃないのかぁ～
···残念ですか？
そりゃぁさあ··、我が子なら一途な恋愛の１つもして欲しいだろー？
···俺達みたいにさ
······ふふ
そうですね···
···でも案外
···だといいなぁ
(切実に)
(逢馬がモテるのは、アスマさんに似ているからでしょうね～♪)
