第012話:崖の下のクラムビーチ!シルドラ・ミルフの砂浜ダッシュ!!
文字数 4,590文字
おーい、シルドラ
何目瞑ってるんだ。開けてみろよ!!
【悲報】シルドラ、ミルフの
"とあるモノ" を見て現実逃避――。
****
ここはクラムビーチ。
ゴッシュの自宅近くにある簡易的展望台。
そこから近くにある階段で崖の下に下りて
道なりに進むと到着する砂浜。
※ゴッシュとは……
ティブルエイドの地理なら右に出る者は
いない程の権威のある博士。他にも環境面、
情勢面にも優れている。少し寡黙な所があるけれど
基本的は誰にでも優しく接する。
ここに来た目的は遊ぶことより
シルドラの夢である"地図製作の極意を学ぶ事"。
ただ、洋服を身に着けたままで作業は出来ない。
ミルフは女子更衣室、レブロンは男子更衣室へと
着替えをしに行く。
※ここからは水着姿になるので、皆様の妄想を
膨らませながら閲覧して下さい。
ミルフサイド(女子更衣室)――。
久し振りに脱衣するな。
さてと鏡は何処にあるんだ?
えっと……
そう、トレーニングしている以上
身体には常に自信ある為、ロッカーの前ではなく
皆に見せびらかすかのように壁一面に
嵌ってある鏡を見つけ、堂々と脱ぎ始める。
よいしょっと。ふうー。キレてるな。
日々トレーニングしている成果が
出てるけど……
レブロンさんみたいなもっと
厚みのある腕がしたいな……。
でも、これシルドラが見たら
鼻血出しそうだ。今から楽しみだ。
なんてったって、勝負水着だからな!
自分の身体に見惚れてながらも
常に近くにいるレブロンの肉体美を
見ているせいでいつの間にか影響を受けていた。
そんな時、彼女の元に1人の女の子が
近付いて来た……。
(着替え中の女の子・6歳)
ねぇー、ねぇー、おねえちゃん。
からだおっきいね。どんなふうにすれば
このようなたいけいになれるの?
おっ、あたいか。
良い事言ってくれるな。そうだな……
1にトレーニング、2に食生活。
3、4が無くて5にセクシー……
(女の子の母)
ちょ、ちょっと……。娘に
何教えてるんですか!?
ほら、行くよっ!!!
…………。
あっ、そう言えば……
あの子に
セクシー……の後言えなかったな。
仕方ない。シルドラに
教えるとするか。アイツの
ビックリした顔が今から楽しみだぜ!
シルドラ、レブロン、ゴッシュ(男子更衣室)サイド――。
ゆっくりとタオルを腰辺りに巻きつける
シルドラをジッ と見つめてる2人。
ふぅー。やっぱり海って良いですよねっ!
皆の前で裸になるなんて――
えっ、と……レブロンさん
ゴッシュさん、どうしたんですか?
さっきから僕の事ばかり見ているような……
シルドラは2人の身体を見て「凄い」の一点張り。
ただ、ゴッシュだけはお互いに揃って
下半身にタオルを巻いてない事から、
レブロンの身体の凄さはもちろんだけど、
即座に彼の言いたい事に勘付いてしまう。
ふっ、成程な。シルドラ、
つまりレブロンが言いたい事はだな……
私達は男だ。失う物など何1つ無い……と
言う事さ。もう分かるだろ?
よく言った、ゴッシュ。
男ならタオルなんかであそこを隠すな!!
今剥ぎ取ってやる……。
私もお手伝いさせて頂きます。
大丈夫ですよ、シルドラさん……。
私も見たいんですよ。
はぁっ!?
ちょ、ちょっと……レブロンさん
ゴッシュさん。止めて下さいっ!!!
だから、止めてって……あっ。
シルドラの下半身に巻き付けたタオルを
剥ぎ取ろうと、彼の真横で
2人の肉体がせめぎ合いながら
少し、もう少し、後もう少しと協力し合い
何処かの某番組のように「取ったぞー!」と
誇らしく掲げ始める――。
そしてシルドラの……が露わに。
それを食い入るように見るゴッシュとレブロン。
シルドラもなかなかですね……
良いモノ見せて貰いました。
ですよね、レブロンさん?
灰になるまで戦ったかのような顔付きで
目の前が真っ白になったシルドラ。
そうだ。これで失う物など何1つ……
****
15分後……。
先に更衣室を抜け、太陽の光を間近に
感じ取っていたのはミルフ。どうやら
シルドラに何かを企みながら、砂浜で何かを
探している様子――。
えっと……、
"あれ" を
探してるんだけど、何処にも無いな。
早くしないとシルドラが更衣室から
出てきてしまうぞ。
あった!!!
よし、これをこうしてああして……
これにて準備完了だ。後はシルドラが
更衣室から出て来るのを……
おっ、主役の登場だ。
シルドラー、聞こえるかー?
ちょっとあたいを見てくれ!!!
※ここから先は刺激が多いシチュエーションが続出します。不慣れ、不得意な方は
別のお話を閲覧お願いします。
ミルフに呼ばれたのに気付き
辺りを見回すシルドラ。まさかその直後から
ツッコミの嵐が来るとも知らずに……
あ、ミルフさんの声だ。
何処から聞こえるんだろうー?
シルドラが見てしまったモノ、それは
彼女が身に着けている水着の色、
そして―――
虎を
"さん"って呼ばないで下さいっ!
そんな事より、レブロンさん
ミルフさんの水着の上……
感心している場合じゃありませんっ!!
何とかしないと……
悔しい。あれこそエンターテインメントだ。
俺も大胸筋の上でカニを――
今そっちに行くから待ってろ。
カニを落とさないように、そっとそっと……
来ないで下さいっ!!!ってか、早く安全な場所に戻してって……
ミルフの水着が虎柄、そして彼女が先程
企んでいた事が、彼女の胸の上部に
カニを歩かせる女性あらぬ行動。
この勢いは止まる事なく、クラムビーチにて
シルドラとの砂浜ダッシュが始まった。
****
5分後――。
何処まで付いてくるんですかっ!?
ゴッシュさん、早く僕に
地図製作の極意を……って
シルドラの見える範囲内、追い掛けてくる
ミルフを横目に2人の居場所を探していると……
凄いです。誰にも真似出来ない
レブロンさんのマッスルポーズ。
私も研究しないと……
血管が浮き出てる上腕二頭筋、
ピクピクッ と動いている大胸筋。ゴッシュの
研究熱心な性格がレブロンの身体が織り成す
"筋肉" と言う名の資料に心を揺さぶられてしまう。
このポーズはまさしく
"サイドチェスト"。
*サイドチェストとは――。
主に胸の筋肉をアピールしながらも、
体のサイドにある腕や脚の太さ、
さらには体の厚みを見せていくポーズ。
筋肉質でマッチョな方はコンテストで高得点を
叩き出す為に筋トレでトレーニングをするだけで
無く、ポージングの練習も避けて通れない道。
別に大会を目指している訳ではないけど
身体を張ったスポーツ観戦が好きな為
いつの間にか脳内に染み付いていて
実際に真似てみたら覚えてしまっていた……。
あれ? 今誰かに呼ばれたような
気がするんですけど……。
彼の知らない所で、いつの間にか
レブロンによる筋肉ポージング講座を
受けていた為、全くシルドラとミルフの
砂浜ダッシュに見向きもしなかった。
"2人の邪魔をしてはいけない" と
もしかしたら空気を読んだのかもしれない……。
そう、これは大きなお世話。
カニはもう戻したぞ。ったく……
シルドラは照れ屋なんだから。
さあ、少し疲れた所で
あたいの水着のおさらいをするぞ。
何色だったか覚えてるか……って
その一瞬、突風が吹き荒れ
近くの木々も勢いのままに揺れていた。
ただ、1つ予想外な事が起きたと言えば――
ふぅー、今の強風ビックリしたな。
シルドラ、大丈夫だったか?
ちょ、ちょっと……ミルフさん。
大事な部分が露わになっています!
女性の大事な部分と言えば、皆様もご存じの通り
お胸の事。ちゃんとホックが
止まっていなかったのか、
水着が砂浜に落ちてしまって
こんがりと焦げた素肌が彼の目に
入ってしまっていた。
ただ、ミルフは焦ろうともせず……
あっ、取れちった。
シルドラに丸見えだな。デカいだろ?
モロ出しっ!?それにしてもデカい。敢えて
聞くんですけど、胸のサイズは……
お、直球に聞いて来たね。
あたいのサイズはHだぜ!!!
教えてやったんだ。もっと眺めてくれ。
もうっ。せっかくオープンしてるんだぞ。
見てくれないと、見せ損じゃんっ!
【悲報/正確版】
ミルフのHカップの胸を間近で見てしまい現実逃避――。
****
それから更に30分後――。
ミルフとシルドラの砂浜ダッシュタイム、
そしてレブロン先生による筋肉ポージング講座が
終わり砂浜で各自楽しんでいると
"始めるぞ!" とゴッシュが
シルドラの元にやって来た。
さてと、シルドラ。
たんまりと海を満喫した所で
いよいよ地図製作の極意を教えてやる。
やったー。色々あったけど
いよいよ本格的に僕の夢の第1歩が
始まりますっ。絶対に自分のモノにします!
さっきからレブロンの姿が
見えないんだ。何処に行ったか分かるか?
えっ、レブロンさん居ないんですかっ!?
何処に行ったんだろう……、心配です。
ん、何だ?
今シルドラがいる下の砂動いたような……。
シルドラの表情が一変?
それもその筈。今ミルフが確認した彼が
居る所の砂中に潜んで……、
いや隠れていたのはレブロン。
ワックスでぎっしりと固めている彼の特徴的な
髪型がシルドラの尻にグサリ と突き刺さる。
モロに喰らった為、魂尽きたような
顔付きでゆっくりと砂の上に倒れて行く。
下半身を砂中に隠しながら
上半身だけ起こして3人と話し始める……。
うっ。れ、レブロンさん……
な、何で砂の中に……うっ。
海で泳いでたら海パンが脱げてしまって
紛失してしまった。さすがに女性の前で
晒すのはマズいからな……。
そういう事だ。こういった
状態で話すのはきちんと聞いてないようで
あまりしたくないけど、緊急事態だ。
許してくれ……
ただ、相手がシルドラで良かった。
赤の他人なら揉め事が
起きてしまうからな!
ありがとな、感謝する。
ほら、そんなに喜ぶな。照れるだろ?
赤ちゃんがする四つん這いの態勢をしながら、
痛みが残る尻を両手で押さえる……。
【悲報パート2】
レブロンの特徴的な髪型により
シルドラのお尻が試合終了――。
無事にシルドラは地図製作を始められるのか?
第013話へと続く……。
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