第14話 今、何してる?
文字数 1,124文字
信じられないほどの星明かり
何年ぶりだろ、天の川見るの
綺麗…
星ってホントはこんなに見えるんだ…
コントや芝居、どれも細かいところまで練られていて面白かった。ダンスだって夢中になって見いってしまうほどみんな上手い。忙しいのに、ちゃんと手を抜かずに準備してたんだ。さすがだな、ってみんなのパフォーマンス意識の高さにあらためて感心する。
ユウキちゃんは4年生たちに誘われてコントやったの。酔っ払いのハゲオヤジの役。一升瓶片手に、腹巻き巻いて。
この格好、板についてたと思うよ。お気に入りです。4年生の先輩たちから熱烈なラブコールいただいてやらせてもらいました。毎夕食後、飲みの延長で、一緒にストーリー考えたりネタ合わせやったんだ。
この合宿中、4年生の先輩たちには、いっぱい可愛がってもらえた。お陰で普段接点が少なく、あまり話す機会のなかった他の班の先輩たちとも随分親しくなれた。でも、折角こんなに仲良くなれたのに、来年の合宿には、みんな居ないんだね。
炎に照らされた渡辺先輩の楽しそうな横顔、隣で見ていて、ふと寂しい思いに囚われた。
学校行事で中学のときにもキャンプファイアやったっけ。でも、あんま楽しかった記憶無いな…。学校の先生が勝手に決めた内容を、ただ言われるままにやるだけだったし、決まりごとや制約も多かったから。それに比べて…
比較んなんないよ
アッホみたいに楽しい
司会進行も、うるさい先生たちじゃなくて、シオンちゃんだし
それんしても上手いなぁ、シオン先輩、何やらせても…
いちいち僕のことイジってくるのがウザいけど
僕のモノマネやんなくていいし❗️
ムカつくほど似てるし❗️❗️
めっちゃウケてるし❗️❗️❗️
ウッザ…
火の粉が音をたてて夜空に舞い上がる。
炎の向こうに、美優と琴音先輩の姿、見っけ!2人並んでお話してる。美優、もしかして口説かれてる?ま、そんな雰囲気でもなさそうだけどね。純粋に楽しそう。
頬に炎が揺れてる2人の笑顔、ちょっと怖いけど…、美しい!
あの女子会以来、琴音先輩、前より明るくなった気がする。うん、気のせいじゃないよ。絶対そう。
でもね、こんなに好きな人たちに囲まれて、こんなに楽しい時間を過ごしているのに、なぜかほんのちょっと切ない思いに耽っていた。
ふうっ…
ため息ついて夜空を見上げる
天の川か…
カササギの橋渡って行くんだったよね…
笑い声
その時、キャンプファイアの組み木が崩れ、ドウッと大きな音が、周囲の森にこだました。
みんなの歓声とともに、巨大な黒煙、夜空高くに舞い上がる。
舞い上がる先には、満天の星々
あの星座、何だっけ…
一緒に見たかったな…
ねえ、憲斗
今、何してる?
何年ぶりだろ、天の川見るの
綺麗…
星ってホントはこんなに見えるんだ…
コントや芝居、どれも細かいところまで練られていて面白かった。ダンスだって夢中になって見いってしまうほどみんな上手い。忙しいのに、ちゃんと手を抜かずに準備してたんだ。さすがだな、ってみんなのパフォーマンス意識の高さにあらためて感心する。
ユウキちゃんは4年生たちに誘われてコントやったの。酔っ払いのハゲオヤジの役。一升瓶片手に、腹巻き巻いて。
この格好、板についてたと思うよ。お気に入りです。4年生の先輩たちから熱烈なラブコールいただいてやらせてもらいました。毎夕食後、飲みの延長で、一緒にストーリー考えたりネタ合わせやったんだ。
この合宿中、4年生の先輩たちには、いっぱい可愛がってもらえた。お陰で普段接点が少なく、あまり話す機会のなかった他の班の先輩たちとも随分親しくなれた。でも、折角こんなに仲良くなれたのに、来年の合宿には、みんな居ないんだね。
炎に照らされた渡辺先輩の楽しそうな横顔、隣で見ていて、ふと寂しい思いに囚われた。
学校行事で中学のときにもキャンプファイアやったっけ。でも、あんま楽しかった記憶無いな…。学校の先生が勝手に決めた内容を、ただ言われるままにやるだけだったし、決まりごとや制約も多かったから。それに比べて…
比較んなんないよ
アッホみたいに楽しい
司会進行も、うるさい先生たちじゃなくて、シオンちゃんだし
それんしても上手いなぁ、シオン先輩、何やらせても…
いちいち僕のことイジってくるのがウザいけど
僕のモノマネやんなくていいし❗️
ムカつくほど似てるし❗️❗️
めっちゃウケてるし❗️❗️❗️
ウッザ…
火の粉が音をたてて夜空に舞い上がる。
炎の向こうに、美優と琴音先輩の姿、見っけ!2人並んでお話してる。美優、もしかして口説かれてる?ま、そんな雰囲気でもなさそうだけどね。純粋に楽しそう。
頬に炎が揺れてる2人の笑顔、ちょっと怖いけど…、美しい!
あの女子会以来、琴音先輩、前より明るくなった気がする。うん、気のせいじゃないよ。絶対そう。
でもね、こんなに好きな人たちに囲まれて、こんなに楽しい時間を過ごしているのに、なぜかほんのちょっと切ない思いに耽っていた。
ふうっ…
ため息ついて夜空を見上げる
天の川か…
カササギの橋渡って行くんだったよね…
笑い声
その時、キャンプファイアの組み木が崩れ、ドウッと大きな音が、周囲の森にこだました。
みんなの歓声とともに、巨大な黒煙、夜空高くに舞い上がる。
舞い上がる先には、満天の星々
あの星座、何だっけ…
一緒に見たかったな…
ねえ、憲斗
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