パンゲア超大陸
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それでは、私達の祖国・日本列島はいつ、どのように生まれたのでしょうか? そもそも地球は、大陸地殻(花崗岩)・海洋地殻(玄武岩)・マントル(橄欖岩)・外核(液体の鉄)・内核(固体の鉄)で構成されています。地球内部は、マグマや放射性物質の熱エネルギーで高温になっており、この熱を外部に運ぶため、外核とマントルで対流運動が発生しています。外核の対流は地磁気を生み出しますが、マントル対流は、その上に乗っかっている大陸・海底の岩石(リソスフェア・プレート)を動かし、大陸移動を引き起こします。
大陸移動の結果、原生代にはロディニア・ゴンドワナ・パノティアという超大陸が形成され、古生代石炭紀には、ゴンドワナ大陸(南半球)とローラシア大陸(北半球)が統一してパンゲア超大陸が誕生しました。その後、中生代からパンゲアの分裂が始まり、ゴンドワナが南極・南アメリカ・オーストラリア・アフリカ・インドに、そしてローラシアが北アメリカ・ユーラシアの大陸に分かれました。インド亜大陸は、現在は北半球ユーラシア大陸と結合していますが、元来は南半球にあったんですね。この事が、後に季節風気候の要因になります。
日本列島には、何億年も昔の岩石鉱物があり、特に中生代ジュラ紀の「付加体」と呼ばれる岩石が最も多く広がっています。アンモナイトや恐竜が生きていた時代ですね。そして、この付加体を南から北へ、ジュラ紀から白亜紀まで運び続け、日本列島の骨格を造ってくれたのが「イザナギ プレート」というリソスフェアです。
「伊邪那岐命は『古事記』『日本書紀』(記紀)に謡われし存在で、妻の伊邪那美命と共に日本列島を生み出した創造神であり、天照大御神・月夜見尊・須佐之男命という重要な神々、三貴神の父君として高名だよね!」
なお、新生代第三紀に、インド亜大陸がユーラシア大陸に衝突するという「事件」があり、ヒマラヤ山脈とチベット高原は、この衝突で岩石が隆起して造られました。高度な地形は気象にも影響を及ぼし、東南アジアに季節風が吹くようになります。気候などの自然環境が似ている地域では、人間の文化にも共通性が見られると考えられており、ヒマラヤから西日本へと至るアジア地域には、後に照葉樹林文化が育まれる事になります。