07 振り返りの振り返り
文字数 1,079文字
というところで、５つのエピソードを振り返ってみましたけれど、いかがでしたか、美山先輩？
思いのほか――っていうか、思った通りに疲れたわね
あれ、そうですか。私は楽しかったですけど
なんていうのかな、うん。あなたの相手をするのが、少々しんどかったというか
ええ！ 最後の最後にそんなこと言っちゃいますか!? ショックです！
いやあなた、絶対、風見に毒されてるって。悪い方向に導かれてるから。このまま陸上部に在籍し続けるつもりなら、気をつけたおいたほうがいいかもね。第２の風見になっちゃうわよ
うえ、それは勘弁ですね。あそこまで吹っ切れちゃったら、女の子として絶対駄目な気がします
そこまで分かってるんなら、今のところは安心かな
美山先輩も気をつけてくださいよ
私？
美山先輩も、結構乗せられやすいですから
そんなことないわよ。私は意志が強いほうだし
本当です？ 意志の強い人が、調理実習で対決なんてしちゃいますかね？
うう、一学期の汚点をなぜ……
だってほら、今日の私は虎走メタみですから
そうだったわね、迂闊だったわ。まあ疲れはしたけど、何でも話していいっていうのは、新鮮だったかも
ですよね。風見先輩の悪口も言い放題でしたし
……ねえ、また機会があれば、女子会やらない？
女子会ですか？
風見爽介被害者の会――とも言うわ。あいつの悪行を晒し合って、グチり合うってのはどう？ お茶でもしながら
いいですねそれ！ 楽しそうです
オッケー。じゃあみんなにも声掛けておくから
歌って踊ってパンチラするアイドルユニット、結成しちゃいますかね
……しまった、そこに戻るか
すべては風見先輩の手のひらの上、ということでしょうか
あいつがお釈迦様とか、世も末ね
さてさて、というところで、そろそろ締めましょうか。次回の『なかがき』は誰が担当するんでしょうね
順当にいけば高座山先生と天馬さんだけど……ううん、イメージが沸かない２人ね
意表をついて、生徒会メンバーかもしれませんね
そうね。次回以降、どんな七不思議が語られるのか――によるかもしれないわね
おおっと、最後でようやく美山先輩もメタ発言ですね。うーんと、なんて呼べばいいですかね。美山メタた？ 呼びづらいです
別に呼び名とかいらないから。さ、やることやったんだし、終わりましょ。じゃあまた、本編でお会いしましょう
あわわ、待ってください！ ええっと、ありがとうございました！ 私は本編か……それとも外伝かでお会いすると思います！ よろしくお願いします！
最後に予告をぶっ込んで来たわね……
ではさようなら！
なぜダッシュで……ええっと、では私たちの出番はこのへんで
（その１ 終わり）
