第76話
文字数 553文字
「大丈夫ですから……自分の内面や精神に自信を持ってください。タケル様ならきっと……さあ、今度は横になってください」
横になった武はまた少しの間。天井を見上げていた。
きっと、麻生のことを考えているのだろう。
その証拠に、武の顔は見る見る精悍な顔になっていた。
耳を澄ますと、ここから離れたフロアから。湯築と高取と鬼姫と蓮姫の激しい修練の音が鳴り響いていた。
私は二人が気になって、すぐにフロアへと向かった。
鬼姫の逆袈裟に抜き放った刀からの気が、フロアの床を迸る。それを湯築が横飛びで躱した。瞬時に高取の練習用の落雷が鬼姫の頭上に降り注ぐが、鬼姫は刀を鞘に納めて真後ろへ飛び避けた。
次に蓮姫が足を踏み込み槍を袈裟懸けにした。途端に、フロアの頑丈な床が激しく振動し、フロアの壁にバンっという空気の衝撃の音が響き渡った。
当然、高取は寸でのところで避けていた。
湯築が素早く蓮姫目掛けて疾走し、先端にボールの付いた槍で胸板を狙う。
蓮姫の胸に槍が刺さる瞬間、鬼姫が横からその槍を一刀両断にしていた。
数多の落雷を躱し、蓮姫も鬼姫も呼吸が荒くなっていた。
湯築は斬られた槍を持ちながら呼吸を整えている。大量の汗が湯築の身体から流れ落ちているが、鬼姫と蓮姫も同じであった。
横になった武はまた少しの間。天井を見上げていた。
きっと、麻生のことを考えているのだろう。
その証拠に、武の顔は見る見る精悍な顔になっていた。
耳を澄ますと、ここから離れたフロアから。湯築と高取と鬼姫と蓮姫の激しい修練の音が鳴り響いていた。
私は二人が気になって、すぐにフロアへと向かった。
鬼姫の逆袈裟に抜き放った刀からの気が、フロアの床を迸る。それを湯築が横飛びで躱した。瞬時に高取の練習用の落雷が鬼姫の頭上に降り注ぐが、鬼姫は刀を鞘に納めて真後ろへ飛び避けた。
次に蓮姫が足を踏み込み槍を袈裟懸けにした。途端に、フロアの頑丈な床が激しく振動し、フロアの壁にバンっという空気の衝撃の音が響き渡った。
当然、高取は寸でのところで避けていた。
湯築が素早く蓮姫目掛けて疾走し、先端にボールの付いた槍で胸板を狙う。
蓮姫の胸に槍が刺さる瞬間、鬼姫が横からその槍を一刀両断にしていた。
数多の落雷を躱し、蓮姫も鬼姫も呼吸が荒くなっていた。
湯築は斬られた槍を持ちながら呼吸を整えている。大量の汗が湯築の身体から流れ落ちているが、鬼姫と蓮姫も同じであった。