そうそう
文字数 461文字
ちゃんと自然光なんである。
これはほんとの話で、わたくし作者はいままでに二度以上、
「正面玄関を入ってエレベーターで地下四階に降りると、西玄関」
というような職場で働いたことがある。
通勤の地下鉄に乗っていて、ふっと明るくなったなと思ったら、窓から下に遊園地のジェットコースターが見え、観覧車が目線の高さで宙に浮いていたりする。
マジックでもなんでもない。エッシャーや安野光雅のだまし絵でもない。
起伏のある土地に建っている建物はこうなる。崖や急坂にそって建つ、と言えばご想像いただけるだろうか。
例えば東京とか、東京とか。渋谷とか御茶ノ水とか後楽園とか。
移動するたびにレベルゼロを数え直さなくてはならないから、天性の方向オンチたる作者はかならず迷う。迷うけれども面白い。
地下なのに太陽光さんさんはこの世にふつうに実在する。
とはいえ、わたくしも地下四十八階は未体験ゾーンだ。さすがシークレットガーデンパレス祖谷。あっぱれ入道相国。
スケールが違う。