第11話街ができちゃった

文字数 1,099文字

虎人族との闘いの数日後、虎人族は一族郎党を引き連れハーフエルフの村にやってきた。僕が両方の主となったためだ。「うわ~、ずいぶん人数が増えちゃったなあ」元々50人ぐらいの村が200人程の村になっているのだ、規模がちがう。そこで俺はそれぞれに役割をつけ、虎人族の元長のオルガとハーフエルフの新しい長になったサクラを区長とし、村を中心の道沿いに左右に分けハーフエルフと虎人族を分けた街つくりを始めた。そして、眼のいいハーフエルフには高台からの見張りを、力のある虎人族には周囲の警備と食料採取の護衛をまかせた。ニーナとヘルミナさんには俺のアドバイザーみたいな立場になってもらっている。

優菜はって言うと、俺の奥さんで俺の中にいるって事を話すと驚くほど素直に受け入れた。「だって、あんなふうに2人が入れ替わるの見たら疑うはずないじゃん」ニーナが笑いながら「でも、エルフや虎人族の女に手を出したりしたら・・・・チクるからね・・・ウフフ」

「ニーナお願いね・・・ウフフ」おい!2人とも話ができるからってよからぬ話は辞めて・・・俺は浮気なんてやるわけ・・・ない・・・だろ、ははは。



ここでオルガの紹介をしよう。虎人族は元々女が強く長も女。だからオルガも女である。体つきはボディビルダーのような筋肉質だが、そこそこ胸もあって顔は鋭い金色の猫目の人間ぽい顔に猫耳。黒のタンクトップに黒のハーフパンツ、最後は細長い尻尾という姿でショートカットの髪と尻尾は黄色である。



そして双方が協力することで、村の周りに囲いができ、家も建って村っぽくなってきた。

「ねえ、ニーナ私たちの服どうにかならないかなあ?・・だって、身体私になった時可愛くないし」優菜がニーナに相談してる「ちょっとまってよ。俺、スカートなんて履かないからな!」当然の反対である。

「魔法で服まで変わればいいけど、そんなのはないしなあ」ニーナが考えていると、ヘルミナさんが思いついたように「オルガさんのようなシャツに私のようなパンツならいいんじゃない?っと提案する。要はタンクトップにジーンズってことだ。たしかに、それだと男も女も関係ないかも。「いいんじゃないかな。」俺は同意して「シャツの色って色々あるのか?」ってヘルミナさんに聞くと「今は赤、青、白があるね」との返事に優菜が「じゃ・・青で・・」といい結局は青のタンクトップに赤のジーンズってスタイルになった、

これで後は村のルール作りと衣類や生活用具の作成方法と農地開発をしなければならないなあ。



このとき俺は、ここには魔族も魔物も人間もそして天使もいるってことを忘れていた。

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