夏が来れば思い出す

文字数 370文字

 ところがまた雨続きで肌寒くなってしまったキャンベラです。

 どうしたことでしょう、忘れもしない、留学初年の大晦日、シェアハウスのオーナー家族に、花火見にいこうよ、と誘ってもらったのに行けなかった、何故なら暑過ぎて動けなかったから、というほど暑いキャンベラの夏はどこへ。

 本当に暑いと肌がぴりぴりするんだと、あの時初めて知りました。動くと熱気がまとわりつくので、ベッドの上でじっとしているしかないのです。翌年の夏は大学の学生寮にいましたが、古いレンガづくりの建物には冷房も無く、熱波が寄せた夜などは、友人宅に避難するか、吹き抜けの良い一階ミーティングルームに枕を持って集まり雑魚寝。霧吹きで水を撒けども効果無し。

 そんなキャンベラの夏はどこへ……まあ、ちょっと緩和されたほうがよいのでしょうが。

 今日はやっと晴れ間が覗き、爽やかなお天気です。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み