私にもしてくれる?
文字数 1,207文字
目を覚ますと、そこは休憩室だった。まだバイト着のまま。
僕はびっくりして跳ね起きた。
僕はびっくりして跳ね起きた。
瞬間、下腹に違和感。……まだおもちゃ入ってる。
お姉さんは上品な身なりには合わないボロい椅子に腰かけて、僕を見つめている。
念を押されて、こくりと頷く。
お姉さんの手が伸びてきて、僕の体に触れようとする。
僕は反射的に、びくりと身を強張らせた。
僕は反射的に、びくりと身を強張らせた。
ふいにお姉さんが笑う。
それはカウンター越しにいつも見る意地悪なものではなかった。
それはカウンター越しにいつも見る意地悪なものではなかった。
わざわざそばについててくれたのかと思うと、ちょっと申し訳なくなってくる。もとはと言えば、確かにお姉さんのせいなんだけど。
改めてよく見ると本当に綺麗な人で、こうしているとドキドキした。
改めてよく見ると本当に綺麗な人で、こうしているとドキドキした。
ふいにお姉さんがつぶやく。その目は僕の名札に向けられていた。
平仮名で、名字だけ書かれている。
平仮名で、名字だけ書かれている。
笑った表情にさらにドキドキ。
翡翠……綺麗な名前。
初めて知った名前。ずっとただの意地悪なお客さんだったのに、名前を言い合っただけで、急に近くなったような気がするから不思議だ。
お姉さんは立ち上がり、業務用の冷蔵庫を開ける。中からビニール袋を取り出した。さっき買ったもの?
初めて知った名前。ずっとただの意地悪なお客さんだったのに、名前を言い合っただけで、急に近くなったような気がするから不思議だ。
お姉さんは立ち上がり、業務用の冷蔵庫を開ける。中からビニール袋を取り出した。さっき買ったもの?
ナマモノ。
その単語をお姉さん……翡翠さんが口にすると、そういう意味じゃなくてもエロく聞こえてしまう。
その単語をお姉さん……翡翠さんが口にすると、そういう意味じゃなくてもエロく聞こえてしまう。
本当は、あんまりレジで会いたくないけど。
休憩室を出ようとして、ふいに翡翠さんは足を止めた。
休憩室を出ようとして、ふいに翡翠さんは足を止めた。
マヌケなくらい動揺してしまう。それって、翡翠さんとエッチなことできるってこと?
だけど何かを言う前に、その姿は休憩室の外へと消えていた。
だけど何かを言う前に、その姿は休憩室の外へと消えていた。
教わった名前を口にしてみる。
また彼女がレジに来るのを、少しだけ楽しみにしている自分がいた――。
また彼女がレジに来るのを、少しだけ楽しみにしている自分がいた――。
えっち♥れじすたー(女の子用) Fin
原案:黒名ユウ
小説:あさみゆう
原案:黒名ユウ
小説:あさみゆう