パンダさんのジュラッシクワールド!

文字数 1,061文字

暑い!暑い!暑いーっ!
野生の王国に夏が来ました。
何という暑さでしょう!お日様ギラギラ!汗はダラダラ!
猛暑!酷暑!熱帯夜!ヒートウェーブ!熱中症!
夏は暑いものだけど、ここまでするこたぁない!
動物たちは冷え性が多いので毛皮で防寒対策はバッチリ!
だけど地球温暖化にはマッタクの無防備だったのです。
寒冷地出身のペンギン・アザラシはモチロン、
ジャングル育ちのゾウやキリンまでグロッキー!
こりゃタマラン!と、ワタリドリは飛び去りました。
せっかくのウール100%を脱毛するヒツジ!
涼を求めて動物たちが川や池に押し寄せ、水の事故が続出!
もはや存亡の危機であります。
そこで!パンダさんは、
「夏眠」
を提唱しました。
冬は寒いので寝ていようという「冬眠」は古くからの生活の知恵。
ならば夏も暑いので寝ていよう!
困難に立ち向かうのではなく、徹底的に回避するのです。
この作戦は成功するかに見えました。
ところが、暑くて寝てられないっ!
かくて動物たちは眠れぬ夜を数えるのです。

どうぶつの森の果てには高い山がそびえています。
テッペンは夏でも雪でおおわれた氷の世界!
動物たちはこの山に目をつけました。
あそこなら涼しいにちがいないっ!と、避暑に出かけます。
ところが!
いつもなら六合目あたりから草木も生えない森林限界、
極寒の氷雪帝国!のハズが、この陽気で一変!
あの永久凍土がきれいサッパリ消えてしまった!
何万年も閉ざされていた氷が溶けてしまったのです。
その結果、閉じ込められていたマンモスや恐竜たちが大復活!
動物たちはビックリギョーテン逃げ出した!

ひとりだけ「夏眠」してたパンダさん、このウワサに飛び起きた!
恐竜だってぇ?!
うほほっ!恐竜を手なずけてテーマパークにすればモウカル!
さっそく山に向かいましたが、そこはもはや白亜紀ジュラ紀の阿鼻叫喚!
とてもとても近寄ることすらできません。
仕方なくパンダさんは下山、その途中で変なものを見つけました。
大きな岩にロープが巻いてあり、上に小さな紙が貼ってあるのです。
なんだろう?パンダさん、チュウチョなく紙をベリベリはがしちゃった。
そのトタン!
吹けよ風、呼べよ嵐!
イナズマが走り、岩がゴー音と共にパックリ割れた!
中から現れいでし、きゅきゅきゅ九尾のキツネ!
コーンと一声鳴いて空の彼方に消え去った。
ひええええぇーっ!
パンダさん、大アワテで逃げ帰りフトンかぶって「夏眠」!
まぁ恐竜と比べればキツネなんて大したことないヨネ?


パンダさんのジュラシックワールド!
解かれし封印の代償!

・・・・・・・・・・To Be Continued
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登場人物紹介

パンダです。パン屋です。

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