第16話 作戦会議
文字数 1,982文字
あの日、澄川さんが僕にしたことは夢のようだった
腕を強く引っ張られた瞬間、僕の視界には彼女しかいなかった
(どうして…澄川さんは…)
「おい、おいって良大聞いてんのか!」
誰かが僕の名前を呼んでいるのが聞こえてきて、見てみると目の前にいた春来が呼んでいた
「お前大丈夫か?」
「あっ…ごめん。それで~、なんだっけ?」
「なんだっけ?じょねーよ!来週の日曜みんなでキャンプに行こうって話してたろ」
「あっ、そうだった」
大学のカフェテリアで、僕と春来のほかに悠馬と翔太で来週行うキャンプについて話し合っている。
「お前、来週の日曜日空いてんのか?」
春来が僕の予定を聞いてくる。
「うん、空いてるよ」
「よし、じゃあ決まりだな!」
春来がそう言って、来週の日曜日にキャンプをすることが決まった。
「あとは、女性陣か~」
翔太が決まったタイミングでボソッと言った
(うん⁉まて、女性陣だと…?)
「女性陣も来るんだっけ・・・?」
本当に女性陣が来るのか確認する念のため聞いてみた。
「さっき、話してたろ。俺らだけでも行くのはいいけど、どうせだったら女性陣も誘った方がもっと楽しくなるし、もし運が良ければ…」
隣にいた悠馬がワンチャンあるかのような言い方で説明した。
「お前な~、せっかく女性陣が来るかもしれないのにそんなんじゃ嫌われるぞ」
「わかってるよそんなこと…」
僕が、あの日のできごとに浸っているうちにここまで話が進んでいたとは説明を聞いて初めてわかった。
「さて、女性陣をどうやって誘う?俺が希子に聞いて女性陣の予定が空いているか確認してもらうのが手っ取り早いが…」
春来が女性陣を誘う策を考えている。
「いや、待てそれぞれ個人で聞こう!そしたら、メールも自然にできるし距離も縮まるかもしれないし」
「それいいな、ちょうど俺も合コンからメールできてなかったし」
翔太の意見に、悠馬が乗っかったことにより春来はいつも希子とメールしてるからともかく僕も乗る羽目になってしまった。
「じゃあ、各々確認したら俺に報告してくれ」
春来がいうと、悠馬と翔太は「イエス!ボス‼」と返答しキャンプの打ち合わせが終わった
僕は、大学の講義が終わって大学の図書館に借りていた本を返しに行った
すると、澄川さんが一人で机の上にノートパソコンと参考書を置いてレポートしていた
(どどど、どうしよ~澄川さんじゃん!気づかれないように、本を返そう…)
僕は、司書の人に本を返すと借りた人を確認のするため名前を聞かれた
(おいまじかよ!前まで聞いてなかったじゃん…なんでこんなときに・・・)
「佐野です・・・」
僕は、しょうがなく名前を言って司書の人が確認して手続きを終えた後、ちらっと澄川さんの方を見てみるとまだ、澄川さんは僕に気づいていなかった。
(よし気づかれてない、今のうちに・・・)
僕は、速足で図書館を出ようとするとどこか聞き覚えのある声の人に「リョータ君」と呼ばれた
振り向くと、澄川さんが僕の方へ軽く走ってきた
「やっぱりリョータ君だ!レポートちょうど終わって帰る準備してたらリョータ君ぽい人がいたから一か八か声かけて見ちゃった…」
(なんてタイミングなんだ!これは偶然なのか…それとも澄川さんがあえて気づかないふりをしてたのか?)
「あっ、澄川さんいたんだ…全然気づかなかったよ…」
僕は、気づかなかった振りをして動揺を隠した
「そうえば、聞いたよ…来週の日曜日みんなでキャンプに行くんでしょ?」
(はやー、もう聞いたのかよ!ていうか、誰から聞いたんだ?)
「そうだけど誰から聞いたの…?」
(これじゃあ僕、澄川さんとメールできないじゃん・・・)
「希子だよ…さっきメールきたけど…聞いちゃまずかった?」
(なるほどな~・・・)
「いやそんなことないよ、僕からも言うつもりだったし」
「そうだったんだ…希子ったらいつも後先考えないで行動するんだから」
澄川さんが意味深な発言をしてきて僕は沈黙してしまった
「リョータ君これから帰るの?」
「うん、そのつもりだったけど」
(この展開ってまさか・・・)
「そっか…それなら一緒に帰らない…?」
(きたー!澄川さんと一緒に帰れるーー!)
「うんいいよ」
僕らは、大学を出てお互いの家のある方に向かい歩いた。
僕は何度もあの日、澄川さんが僕にしたことを聞いてみたくてずっと切り出そうとしたが、結局聞くことができないまま分かれ道になった。
「じゃ、じゃあーね」
澄川さんが気を使ったのか、少し緊張した様子で別れを告げた
「うん、またね!」
僕はそういうと、お互い家のある方へ歩き出し何も起きることなく帰宅した
(何を期待してんだよ僕・・・)
帰宅して、緊張が一気に消えるとスマホの通知音がなった。
通知を見てみると澄川さんからメールがきていて、開いてみるとそこにはテーマパークで撮った2ショットが編集されいて、お互いのハグを囲むように大きなハートが付け加えられていた。
腕を強く引っ張られた瞬間、僕の視界には彼女しかいなかった
(どうして…澄川さんは…)
「おい、おいって良大聞いてんのか!」
誰かが僕の名前を呼んでいるのが聞こえてきて、見てみると目の前にいた春来が呼んでいた
「お前大丈夫か?」
「あっ…ごめん。それで~、なんだっけ?」
「なんだっけ?じょねーよ!来週の日曜みんなでキャンプに行こうって話してたろ」
「あっ、そうだった」
大学のカフェテリアで、僕と春来のほかに悠馬と翔太で来週行うキャンプについて話し合っている。
「お前、来週の日曜日空いてんのか?」
春来が僕の予定を聞いてくる。
「うん、空いてるよ」
「よし、じゃあ決まりだな!」
春来がそう言って、来週の日曜日にキャンプをすることが決まった。
「あとは、女性陣か~」
翔太が決まったタイミングでボソッと言った
(うん⁉まて、女性陣だと…?)
「女性陣も来るんだっけ・・・?」
本当に女性陣が来るのか確認する念のため聞いてみた。
「さっき、話してたろ。俺らだけでも行くのはいいけど、どうせだったら女性陣も誘った方がもっと楽しくなるし、もし運が良ければ…」
隣にいた悠馬がワンチャンあるかのような言い方で説明した。
「お前な~、せっかく女性陣が来るかもしれないのにそんなんじゃ嫌われるぞ」
「わかってるよそんなこと…」
僕が、あの日のできごとに浸っているうちにここまで話が進んでいたとは説明を聞いて初めてわかった。
「さて、女性陣をどうやって誘う?俺が希子に聞いて女性陣の予定が空いているか確認してもらうのが手っ取り早いが…」
春来が女性陣を誘う策を考えている。
「いや、待てそれぞれ個人で聞こう!そしたら、メールも自然にできるし距離も縮まるかもしれないし」
「それいいな、ちょうど俺も合コンからメールできてなかったし」
翔太の意見に、悠馬が乗っかったことにより春来はいつも希子とメールしてるからともかく僕も乗る羽目になってしまった。
「じゃあ、各々確認したら俺に報告してくれ」
春来がいうと、悠馬と翔太は「イエス!ボス‼」と返答しキャンプの打ち合わせが終わった
僕は、大学の講義が終わって大学の図書館に借りていた本を返しに行った
すると、澄川さんが一人で机の上にノートパソコンと参考書を置いてレポートしていた
(どどど、どうしよ~澄川さんじゃん!気づかれないように、本を返そう…)
僕は、司書の人に本を返すと借りた人を確認のするため名前を聞かれた
(おいまじかよ!前まで聞いてなかったじゃん…なんでこんなときに・・・)
「佐野です・・・」
僕は、しょうがなく名前を言って司書の人が確認して手続きを終えた後、ちらっと澄川さんの方を見てみるとまだ、澄川さんは僕に気づいていなかった。
(よし気づかれてない、今のうちに・・・)
僕は、速足で図書館を出ようとするとどこか聞き覚えのある声の人に「リョータ君」と呼ばれた
振り向くと、澄川さんが僕の方へ軽く走ってきた
「やっぱりリョータ君だ!レポートちょうど終わって帰る準備してたらリョータ君ぽい人がいたから一か八か声かけて見ちゃった…」
(なんてタイミングなんだ!これは偶然なのか…それとも澄川さんがあえて気づかないふりをしてたのか?)
「あっ、澄川さんいたんだ…全然気づかなかったよ…」
僕は、気づかなかった振りをして動揺を隠した
「そうえば、聞いたよ…来週の日曜日みんなでキャンプに行くんでしょ?」
(はやー、もう聞いたのかよ!ていうか、誰から聞いたんだ?)
「そうだけど誰から聞いたの…?」
(これじゃあ僕、澄川さんとメールできないじゃん・・・)
「希子だよ…さっきメールきたけど…聞いちゃまずかった?」
(なるほどな~・・・)
「いやそんなことないよ、僕からも言うつもりだったし」
「そうだったんだ…希子ったらいつも後先考えないで行動するんだから」
澄川さんが意味深な発言をしてきて僕は沈黙してしまった
「リョータ君これから帰るの?」
「うん、そのつもりだったけど」
(この展開ってまさか・・・)
「そっか…それなら一緒に帰らない…?」
(きたー!澄川さんと一緒に帰れるーー!)
「うんいいよ」
僕らは、大学を出てお互いの家のある方に向かい歩いた。
僕は何度もあの日、澄川さんが僕にしたことを聞いてみたくてずっと切り出そうとしたが、結局聞くことができないまま分かれ道になった。
「じゃ、じゃあーね」
澄川さんが気を使ったのか、少し緊張した様子で別れを告げた
「うん、またね!」
僕はそういうと、お互い家のある方へ歩き出し何も起きることなく帰宅した
(何を期待してんだよ僕・・・)
帰宅して、緊張が一気に消えるとスマホの通知音がなった。
通知を見てみると澄川さんからメールがきていて、開いてみるとそこにはテーマパークで撮った2ショットが編集されいて、お互いのハグを囲むように大きなハートが付け加えられていた。