詩小説『君に恋をした季節があった』3分の想い出話。大人になった人へ。

エピソード文字数 627文字

君に恋をした季節があった。

君に恋をした季節があったね。
今となっては遠い想い出話。

無邪気過ぎた私を、大人にさせた今、
黄昏時には懐かしむでしょうね。

畦道を並んで歩いた時、
偶然を装って手を当てた。

その指は鼻を撫でて、
ポケットにしまわれた。

手を取ってはくれずに、
私は手持ち無沙汰だったね。

君に恋をした季節があったね。
ほろ苦くも甘い記憶、遠い想い出話。

あの頃は若かったなんて、片付けた。
ホコリ被ったアルバムのように。

登ってく、ゴンドラの中で、
あなたの元へ、座り直した。

なにもなかったかのように、
あなたは顔を逸らす。

ガラスの向こう眺めてた。
見慣れた街は、哀しい色に染まった。

君に恋をした季節があったね。
今となっては遠い想い出話。

無邪気過ぎた私を、大人にさせた今、
黄昏時には懐かしむでしょうね。

会えなくなるのは知っていたのに。
冗談めかして笑ってみせた。

繫ぎ止めるような約束も出来ず、
遠くを見るあなたの横顔吸い込まれた。

あなたは輝いて見えたの。
大人になった今も特別な人。

君に恋をした季節があったね。
ほろ苦くも甘い記憶、遠い想い出話。

あの頃は若かったなんて、片付けた。
ホコリ被ったアルバムのように。

君に恋をした季節があったね。
今となっては遠い想い出話。

無邪気過ぎた私を、大人にさせた今、
黄昏時には懐かしむでしょうね。

夕暮れの窓辺、珈琲の湯気に浮かべてる。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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