第45話

文字数 886文字

 精一杯の抵抗をしているようだが、その手に力はない。多めに垂らした阿片シロップがしっかり効いているようだ。ウィリアムはダンスフロアで妄想していた通り、可愛らしいバストぜんたいをぞんぶんに愛撫しながら先端のピンクに吸い付いた。そこから脇の下へと舌をすべらせていき、ふわふわと柔らかな脇毛の中心に鼻をうずめ思い切り匂いを吸いこむ。子どもから大人の女へと変化しつつある、刺激的かつ甘さも感じさせるような、なんとも蠱惑的なアロマがウィリアムの鼻腔を満たしていく。

「は、離して、離して、ねえ離しておねがいだから」

 ……うるさいな。弱々しく手足をばたつかせるフラニーを造作なく抑えつけると、下着を取り去り自分のものを(こす)りつけ容赦なく押し込んだ。

「うぐうッ……い、いた…やめ…て…」

 うめき声をあげるフラニー。しかし夢中になっているウィリアムの耳には何も届かず、自分の欲求を満たすことだけを考え少女の中を乱暴にかき回す。ほどなくして興奮の極みまで達し充足して果てると、フラニーはいつのまにやら目を閉じたまま力なくぐったりとしていた。

「お、おいフラニー!」

 さすがに焦り少女の様子を確認すると、脈はあるし呼吸もしている。どうやら意識を失っているだけらしい。一瞬、死んだのかとぎょっとしたウィリアムだったが、自分への生贄のごとく静かに横たわる少女を前に、思わず笑みをこぼした。そうか、ではまったく邪魔されず朝までぞんぶんに楽しめるというわけだな。ハハハ、最高じゃないか。今日はまったく運の良いことずくめだ。
 
 ウィリアムは少女の汗くさい頭皮の匂いを嗅ぎながら耳に舌を入れたり、片足を持ち上げちんまりと並んだ足の指をひとつひとつ口に含んでねぶったり、スカートのすそを跳ねあげヘソの窪みを味わうようにして舌を這わせたりした。そして股の間に顔を埋めすべてを、処女の出血それにたったいま自分が放った精さえも、舐めとり吸い尽くした。
 そうこうするうちふたたび漲ってきたことを感じると、温かく湿った少女の内に再度自分を押し込みかき回す。そのような歓喜の行為はその晩、何度も、何度も繰り返されたのだった。
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