文字数 515文字



拾い上げたキラキラ光る丸いものは
僕からすればただのビーズの一粒にすぎないけど
その一粒の何気ない欠片は誰かにとっては
かけがえのない世界一の大切なものだったりする
君の友達の彼ほど愛していると
言葉にしないのも
同じように僕とその彼とでは
言葉の重さが違うからだけだから
けっして君をないがしろにしてるわけではなく
口にしなくても伝わってるだろうと
勝手に思い込んでる
古くさいかもしれない生き方がなんか生きやすくて
それに僕は天邪鬼だから
本当の気持ちもなかなか見せられないから
君を不安にさせてしまうけど
伝えられない分時々強く抱きしめる事で
精一杯な僕を甘んじて許してほしい
君はそんなことわかってるよと言う
でも知ってる
無理して笑ってる事を
僕は悲しくも
気付かないフリして安心したとのパフォーマンス
居心地のよさの終焉は
たいてい僕の努力不足で迎える
優しいキスはどこか涙の味がした
すれ違いは始めからなんだろう
僕の価値観を君に押し付けすぎてしまう
甘えたい僕だって時々心を委ねたい
でもそんな事を僕からはできない
強くありたいから
君を守りたいから
決して弱音も涙も見せたくない
心のどこかである
男ってそんなもんだろうっていう固定観念
強い酒を好んで飲むのも
そんなくだらない男心





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