初めまして…？　・３

「幼少の頃から群を抜いて成績優秀。小学校を卒業後、尊敬する祖父や父親と同じ医師を目指すためと、世界を視るという意味でも渡米」
「…、」
「ジュニアハイスクールを飛び級して、16歳でジョンズ・〇プキンス大学に進学。20歳のときに首席で卒業…、生まれつきIQが高いキミには、まずジュニアハイスクールでの講義なんてつまらなかったでしょ？」
「そんなことは…、」
「そう？　謙虚だね」
「……」

…いや、そもそもなんで？　なんで色々と私のことを知ってる？

「あの…、初対面の私のことを、どうしてそこまで知ってるんですか？」
「うん？」
「『うん？』…じゃなくて。もしかして、父から何か聞きました？」
「ううん、何も聞いてないよ。でも、キミのことなら、大抵のことは知ってるつもり」
「それってどういう意…、」
「あっ。スリーサイズはまだ知らないかなあ。そればかりは、甘い関係になってから知るほうが楽しいしね」
「…っ、！」

な、なに言ってるんだ、この人っ。

いつも油断したら、思っていることが顔に出やすいから。

感情的になってしまった今の私の表情は、きっと嫌悪に満ちていることだろう。



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