微分は「ラーメンを食う勢い」だ

文字数 748文字

 第2回にして微分!

 吐き気を催す邪悪とは!

 それはともかく、微分とか相方の積分って、けっこうイメージしやすいんですよね。

 今回は経済学を引き合いに解説してみたいと思います。

   *

「うちのラーメン、好きなだけ食ってっていいぜ。何杯食っても千円ポッキリだ」

 こんなことを店主さんに言われたら、胃袋に自信のある方ならチャレンジしてみたくなるのは必定です。

 縦軸に時間、横軸に食べたラーメンの杯数を取ってみましょう。

 経済学ではグラフの取り方が特殊なのですが、ここではとりあえず気にしないでください。

 先に書いておくと、学校で習う「接線の傾き」とは、グラフの変化する勢い、ここでは「ラーメンを食う勢い」になります。

 はじめは「よっしゃ、食うぜ!」とがんばるでしょうが、どこかのポイントでピークを迎え、そこからはどんどん下がっていくとイメージできます。

 この「ラーメンを食う勢い」=「接線の傾き」がピークを迎えるポイントが、いわゆる「極値」、この場合は「極大値」となるわけです。

 「ラーメンを食う勢い」すなわち「接線の傾き」を求めるのが微分と言えます。

 ある時間での「ラーメンを食う勢い」は、その時刻を代入することで求まるというわけです。

 ピークを迎えるポイント、つまり「極値」でブーストがマックスになっていたと考えることができます。

 ここでは「接線の傾き」がゼロになりますから、方程式の要領でゼロを代入するのですね。

 微分をやたらめったら使うのは、それだけ微分で表現できる自然現象が多いからだとも言えます。

 自動車の加速、人口の変化(マルサスの人口論)、電子の位置や状態(量子力学)……

 とにかく汎用性の高すぎるジャンルですね。

 今回も読んでくださり、ありがとうございます。

 それでは失礼いたします。
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