備忘録⑮
文字数 1,136文字
『透明水彩の空を飛ぶ』を最後までお読みいただきましてありがとうございます。
ここからは少し、後書きのようなものを綴ってゆきます。
※毎回恒例でございますが、「備忘録」の後ろの数字は、作品を過去から並べた時の番号です。
今回は前作『Once again, baby』の丁度次、⑮です。
元々『Once again, baby』よりも先に構想を思い付いていた作品で、大学1年の時点で既にタイトルと「男の子の友情の話」というスタンスは決まっておりました。
そして、確か暁人が倒れるシーン辺りまでは割と早い段階で書けていたのですが……。
裕海が挫折する理由がいまいち分からず、そこから先が全く書けなくなり! 暫く放置せざるを得ない状況に……。
しかし、その後に大学で知り合った人と色々話す機会があり、その人との会話からヒントを得まして。
「人を信じること、好きになることと向き合おうとする様子を描くのはどうだろう」と、裕海の成長をもう1つのテーマに掲げることにしました。
また、これは裕海のテーマでもあり私自身のテーマにも重なったため、自分の20歳の誕生日までに完結させようと頑張った結果、なんとかギリギリ間に合いました!
その努力のお陰でなんとか構想から2年以内に書きあげられて、かなり嬉しかった記憶があります。
本当は30000字くらいを目安にしていたはずなのですが、そんなものは疾うに通り越して48000字……(笑)
因みに、これは本当に最初の段階のプロットを見返して思い出したのですが、裕海の目標は当初イラストレーターの設定でした。ですが、裕海の挫折理由等を再考した際、特別支援学校の先生という目標に切り替えました。
ここに書いていなければ全く覚えていなかった……。
また、タイトルに込めた意味についてもここで少し。
透明水彩絵具、皆様はお使いになったことがありますでしょうか? 色を重ねて塗っても、下に塗った色が見えるのです(赤と青で紫になるといった混色はしますが)。その様子から、「強い思いは決して掻き消すことができない」という意味で「透明水彩」を使っています。
「空を飛ぶ」の方は、勿論暁人が言った「ヒーロー」にも因んでいますが、最後の「目標に向かって飛び立つ」裕海にもかかっています。
このお話の中では、まだ支援学校の先生を目指している段階で終わっていますが、きっと裕海の物語はこの世界のどこかで続いていると思っています。
どうか、彼の願いが叶っていますように。そして、これからも叶いますように。
何かのご縁でこの小説に辿り着いてくださった方、ここまでお読みいただきありがとうございました。
またいつか、どこかで、お会いできましたら幸いです。
2021.8.17
ここからは少し、後書きのようなものを綴ってゆきます。
※毎回恒例でございますが、「備忘録」の後ろの数字は、作品を過去から並べた時の番号です。
今回は前作『Once again, baby』の丁度次、⑮です。
元々『Once again, baby』よりも先に構想を思い付いていた作品で、大学1年の時点で既にタイトルと「男の子の友情の話」というスタンスは決まっておりました。
そして、確か暁人が倒れるシーン辺りまでは割と早い段階で書けていたのですが……。
裕海が挫折する理由がいまいち分からず、そこから先が全く書けなくなり! 暫く放置せざるを得ない状況に……。
しかし、その後に大学で知り合った人と色々話す機会があり、その人との会話からヒントを得まして。
「人を信じること、好きになることと向き合おうとする様子を描くのはどうだろう」と、裕海の成長をもう1つのテーマに掲げることにしました。
また、これは裕海のテーマでもあり私自身のテーマにも重なったため、自分の20歳の誕生日までに完結させようと頑張った結果、なんとかギリギリ間に合いました!
その努力のお陰でなんとか構想から2年以内に書きあげられて、かなり嬉しかった記憶があります。
本当は30000字くらいを目安にしていたはずなのですが、そんなものは疾うに通り越して48000字……(笑)
因みに、これは本当に最初の段階のプロットを見返して思い出したのですが、裕海の目標は当初イラストレーターの設定でした。ですが、裕海の挫折理由等を再考した際、特別支援学校の先生という目標に切り替えました。
ここに書いていなければ全く覚えていなかった……。
また、タイトルに込めた意味についてもここで少し。
透明水彩絵具、皆様はお使いになったことがありますでしょうか? 色を重ねて塗っても、下に塗った色が見えるのです(赤と青で紫になるといった混色はしますが)。その様子から、「強い思いは決して掻き消すことができない」という意味で「透明水彩」を使っています。
「空を飛ぶ」の方は、勿論暁人が言った「ヒーロー」にも因んでいますが、最後の「目標に向かって飛び立つ」裕海にもかかっています。
このお話の中では、まだ支援学校の先生を目指している段階で終わっていますが、きっと裕海の物語はこの世界のどこかで続いていると思っています。
どうか、彼の願いが叶っていますように。そして、これからも叶いますように。
何かのご縁でこの小説に辿り着いてくださった方、ここまでお読みいただきありがとうございました。
またいつか、どこかで、お会いできましたら幸いです。
2021.8.17