2 いざ思い出への旅
文字数 448文字
翌日の昼、二人は駅前で待ち合わせると、ファミレスで軽く昼食をとって、目的の店に出発した。
広い国道を渡り、橋を二本渡り、坂を登って降りて、踏切を渡り、植物園の脇を通り、またそこからしばらく歩いて……その場所はあった。
広い国道を渡り、橋を二本渡り、坂を登って降りて、踏切を渡り、植物園の脇を通り、またそこからしばらく歩いて……その場所はあった。
右手を大きく開いて店先を指す由希乃。
由希乃は閉まったシャッターを指差して悲鳴をあげた。
騒ぐ二人に気付いたのか、お隣の花屋の店員さんが店の中から出て来た。
三十ぐらい、エプロン姿の女性が由希乃たちに声をかけた。
三十ぐらい、エプロン姿の女性が由希乃たちに声をかけた。
由希乃はぐったりしたまま返事をした。
彼女のかわりに多島くんが店員さんに訊ねた。
彼女のかわりに多島くんが店員さんに訊ねた。