文字数 7,758文字

 上野が、こっちに歩いて来る。何の用だ。絶対に私の所へ来るつもりだ。そうでなければ、中島と石橋のデスクの間の細い通路には入って来ないはずだから。
 面倒くさい。とことん。あの笑顔の裏に何を隠しているのだろうと、想像するのも疲れる。邪推ではない。あんな笑顔を作るのには何か特別な技がないと、とてもできないと思うからだ。
「水上さん、あさっての夜は何か予定ある?」 
 こんな聞き方、ありか。どうして、そう尋ねるのか。先に理由を言え。ずるい。
 しかしながら、私には仕事が終わって行く所などどこにもない。特に真弓が転居先も告げずにいなくなってしまった一昨年あたりからは、本当に行く場所が、なくなってしまったのだ。真弓のことは別に好きでもなかったが、それでも高校時代からの唯一の友人、いや知り合いだった。
「なんですか、上野さん。まず理由を言ってくださいよ」
「あ、残業頼むと思っていない?」
 ここで、上野、微笑む。こういうところも、気に食わない。笑顔を挟むことで、相手を油断させようとしている。他の部下、若い男までもが、上野の作戦にまんまと騙されて休日出勤をさせられたりしている。そういう小細工に、私はひっかからない。
「残業なんですか? 近々友人の家に行くことにしていて、それがあさってになる可能性あります」
 残業なら、残業と言え。残業だったら、渋々の振りをして、受け入れるつもりだ。その分手当は増えるし、アパートの光熱費の節約にもなる。でも、喜んで引き受ける雰囲気にはしたくないので、注意しなければいけない。友人の家・・・真弓の居所がそれまでにわかったら、の話。決して嘘をついているわけではない。
「残念でした。残業のお願いじゃないのよ。横浜の劇場で面白い演劇をやっていて、チケット漸く手に入れたのに、外部の人との会議が入っちゃったの、私」
「それと私とどういう関係が?」
「つまり、私の代わりにその演劇に行かないかなーと思って」
 絶句。なぜだ。どうして、そんな話を、私に持ちかけてくる。上野が、私の直属の上司になってから、半年。年齢的には数年位上らしいが、何回か転職を繰り返しながら、キャリアを磨いて来たらしい。さらに結婚もしていて、子供までいるという。
 私は、今も部下の一人もいない平社員。何も悪いことはしていないのに、こんなに差がついてしまい、人生はつくづく不公平。上野の年の三十の後半までに、上野が持っている全てのものを手に入れられるとは、とても思えない。上野のそばにいることで、何か運みたいなものをあやかれれば得だが、とにかく幸せそうにしているだけで、むかっ腹が立ってしまうのだ。私が持っていないものを、全部持っている上野に対して。
 だから、なるべく近寄らないようにしているのに、上野はあの細い通路をわざわざ通り抜けてまで、時々私の席にやって来るのだ。商社という性質上、営業の男は出張が多く、社内にいる人間は数えるほどで、ふと見ればフロア全体が見渡せるので、上野の行動は、席が離れていてもよく見えるのだった。
「<妖しの石>っていう劇団なんだけど、知らないかな」
「知りません」
 上野が言い終わる前に、全否定。演劇って、何だ。あることないこと、いやないことだらけのことを繋ぎ合わせて、汗かいて叫んで、時間を無駄にしているだけだろう。
 中学と高校の時、体育館に集められて演劇鑑賞会というのを体験させられたが、笑いそうだった。何をあんなに一生懸命やっているのか。主役の女なんてセリフを言いながら、涙さえ浮かべていた。私は、体育館のしんしんとした寒さが身にしみて、早く教室に戻りたかった。
 その頃は、反抗する勇気もなかったので、ただただ耐えるだけ、途中から、本当に飽きて、こっそり単語カードを出して英単語を覚え始めたっけ。思えば、そうやって寸暇を惜しんで勉強していたのに、どうして第一志望の大学に合格しなかったのだろう。あんなに頑張ったのに、不合格だったなんて、なんて運のない・・・。それ以来演劇なんて、観ようと思ったことはない。
 最大の謎は、上野は、どうして私に声をかけるのかということ。他にも部下は、十数人いるというのに。わかった。皆に断られたから、仕方なく私に言い寄っているんだろう。いやらしい奴だ。私は、「穴埋め」か「代打」か「最後の砦」か。
「ここ一、二年人気が出ちゃって、チケットはいつも抽選なの。しかも一回の申し込みで一枚しか買えないから、本当に苦労して買ったのに、悲しいわ」
「・・・で、他の人にあたって断られたからって私に」
 上野は、不思議そうな表情を作り、私の顔を覗きこんだ。
「違う、違う。水上さんに最初に声かけたのよ」
 そう言って、また笑い顔になる。自分の笑顔の方がよほど妖しではないか。しかしなぜ、私に一番に。理解に苦しむ。聞かずにはいられない性格の私は、ストレートに尋ねた。
「だって、水上さん、そういうの好きそうに思ったから」
 一体半年間、私のどこを見てきたのだ。勘違いも、ここまでくれば犯罪レベル。よく人の上に立って、仕事していられるものだ。
「好きではありません。そして、横浜まで行く交通費もったいないです。ここからだと片道四百円くらいかかりますよね。往復八百円、ですよ。高い」
 上野は、今にも声をあげて笑いそうな目つきになった。
「それと、食事もしないといけないですよね。そうしたら、夜だから千円以上はかかるでしょう。ありえませんね」
「そうなんだ、水上さん、そんなふうに考えるんだー」
 これは、非難されているのか、皮肉られているのか。
 あるいは、「そういう人ね」と、呆れられているのか。こういうどれとも取れる言葉を言われると、私はすぐさま透明な鎧をまとう。
 次に来る言葉によって下手に傷つけられないように。その察知能力だけは、ずば抜けている、と自分でも思う。今はもう、私は見えない盾と矛を握りしめている。
「そうですよ。ただほど高い物は、ないんですから」
「あはは、そんな諺持ち出すほど大した話でもないのになー。たとえ交通費払ったとしても、素敵な時間が過ごせると思うんだけど。まぁ、いいや。とにかくどっちにしろ私が持っていても無駄になっちゃうから、差し上げるわね」
 上野は、私のデスク上にあった未整理の書類の山の上に、ポンとチケットを乗せて去って行った。
 ちょっと待て。行くなんて一言も言っていない。他の誰かに譲るという、選択はないのか。実は、行けなくなったというのは嘘で、もとから私を行かせようとしているのではないか。私があんまりにも仏頂面をしているから、演劇でも観れば心が豊かになるとでも思っているのか。本当は、経費で買ったんじゃないか。「研修研究費」とか、そういう類の名目で。
 そうでなければ、普通他の人にも持ちかけるだろう。私は、一人悶々と、上野が私だけに声をかけた理由を考えていた。仕事の手は、止まったまま。チケットに、目をやる。九千五百円。今時の演劇は、こんなに高いのか。知らなかった。上野が、本当に自腹を切ってチケットを手に入れたとしたら、一体どういう家計のやりくりをしているのだろう。子供だって、まだ小さいだろうに。九千五百円あれば、子供のおもちゃ、どれくらい買えるのか。結局自分がよければ、子供なんてどうでもいいと思っているのかもしれない。
 私は、そういう人間が嫌いだ。自分が一番可愛いくせに、それを上手く隠したつもりで良い母親をやれていると思っているのだろうが、そんなのは透けて見える。上野だって、きっとそういうタイプ。子供がいるのに、保育園かどこかに預けていて、寂しい思いをさせているはずなのに。一枚のチケットから、私の思いは千々に乱れてしまった。
 こういうことが「トリガー」となるのだ。わかっている。ちょっとしたきっかけで、遠い昔のことが泥沼から掘り出されるレンコンのように出て来てしまうのだ。そのレンコンは、妙に柔らかく、ぽきんと折って断ち切ろうとしても、グニャグニャして手に足にまとわりついて、しばらくは泥にまみれた水により、心もからめとられてしまう。

 結局。私は、その<妖しの石>の公演に行ってしまった。真弓がいなくなったので、本当に毎日暇で行く所がなかったのが、半分。もう半分は、人から九千五百円もぶんどる劇団とは、どんな芝居をするのか興味があったのだ。
 席は、前から三列目の中央だった。ステージが、近い。汗が飛び散るのが、見える。それが照明に照らされると、やけに輝いている。中・高の時に観たあれは、何だったのだろう。泣かせよう、泣かせようとセリフを重ね、まんまと乗せられた同級生は、制服のポケットからハンカチを出しては、涙をぬぐっていた。あんな安っぽい言葉に騙されるなんて、手軽な人達と思って軽蔑したのを覚えている。
 そういえば、高校の時は隣に真弓が座っていた。でも、泣いていなかった。遠い目をしてたけれど、ハンカチを忘れたので涙をこらえているというふうでもなかった。もしかして、私と同じ気持ちなのか、と思ったけれど、あの頃の私はそんなことを人に尋ねる勇気もなかったし、聞こうという発想も持っていなかった。
 今はあるか、と言われたら、相変わらずない。ないのだが、不覚にも<妖しの石>を観て、心が動きそうになってしまった。
 いけない、いけない。こんなもので、感情を動かされては、生きにくくなってしまうではないか。とにかく、なるべく冷静に冷淡に生きていくことが、私の最重要課題なのだ。
 上野には、行ったことは黙っていよう。感想を聞かれても困るし、ましてやちょっと気に入ってしまったことを白状するなんて、それは癪にさわるから、出来ない。
「チケットを無駄にしてしまい、申し訳ありませんでした」 
 と一言謝っておくべきか。いや、向こうが勝手に置いて行ったのだから、そんな義理はない。
 あの頃、もしかしたら同じ感情を持っているかもしれない、と踏んだ真弓は、数年前に再会した時には、違う人間になっていた。斜めに見ていた瞳は、妙に澄んでいて、確かにあったはずの肩のあたりの暗い影も、一掃されていた。それに気づいた私は、焦った。ずるいじゃないの。どうして、真弓だけ。
 真弓には、口が裂けても言わなかったが、高校卒業から再び会うまでの数年間、私はずっと真弓を支えにしてきた。
「私は、とことん不幸だけど、もう一人不幸な人を知っている。それは、真弓。あんな目をしていたら、ボーイフレンドなんて出来るわけがない。私と同じように一人ぼっちで年老いていくに違いない。良かった。私一人じゃなくて」
 こういうことを、何百回、何千回考え、すさんだ心で唱えて、なんとか踏んばって生きてきた。生きてきたはずなのに、真弓は同じ時間が流れている間、何を考え、何を実行し、変っていったのだろう。今はもう、明らかに私とは違う。だって、真弓は結婚をした。つまり、真弓のことを愛する男がこの世に現れたということ。
 この事実に思いをはせる度に、私は小袋に入った「絶望スパイス」を渡された気分になる。開けたなら、まるで粉雪のように希望のない感情がはらはらと降りかかり、細かいだけに髪の毛の隙間にも入り込み、そのうち地肌に浸透してしまいそうだ。
 そんな気持ちにからめとられるのは、迷惑。落ちこんだり、泣いたりするのは、時間がもったいない。だからその小袋は封を切ることはせず、ゴミ箱に直行させるようにはしているのだけど。
 <妖しの石>に行ったかどうか聞かれるのでは、とびくびくする時期も過ぎ、南の方から順次梅雨入りする季節に突入してきた。電車に乗ると、汗ばむようになった。色々な人間の匂い、臭いが混ざっていき、私は耐えられずにマスクをつける。花粉症や風邪予防のためとは考えにくい季節。私の目つきが悪いのも手伝って、時々車内であからさまに避けられる時がある。私の周囲にスペースが出来、逆に得した、と思うことにしている。
「水上さん」
 驚いた。背後に、上野が立っていた。午後の西日が差し込む社内、その西側に背を向けていたせいだろう、気づくと十センチくらいの近距離にいる。
「明日なんだけど」
 今度は、何だ。話を聞く前から、いったんは断るつもりの私は、まずそれを伝えようと、上野の目をキッと睨みつけた。
「本当―に申し訳ないのですが、ああ、言いにくい。あのね」
 言葉を、切る。残業の要請か。それなら文句を言いつつも、必ず引き受けてきているので、こんなに言いよどむ必要はないだろう。次の言葉を、待つ。
「保育園の年長さんの息子が、いるのよ、私。彼方(かなた)って名前なんだけど。それでね、明日ね、私大切な接待が入ってしまい、息子を迎えに行くことが出来ないの」
「それが、どうしたんですか? 私に関係ないでしょ」
 上野は、黙っている。
「まさか! 私に、迎えに行けと」
 私の問いには、直接答えず、
「いつもは、夫や、義母、友達に頼んでなんとか凌いでいるんだけど、明日に限って、本当に誰もいないの」
 と状況を説明した。
「お断りします」
 即答。子供なんて、嫌いだ。大嫌いだ。頭おかしい。上野という女。
「まぁ、そう無下に言わないで下さいな。ちょっとご都合尋ねただけでしょ」
 上野は、ニコッと笑う。かすかにエクボが、出来る。
「それって・・・職権乱用では? そんなこと考えつく時点で、まずいでしょう、上野さん。引き抜かれて入社して来たって聞きましたけど、前の会社でもそんな事してたんですか?」   
 上野は、ちょっと悲しそうな顔をして、
「社内の人に頼むのは、水上さんが初めてなの。そうか、職権乱用になっちゃうのかー。言われてみれば、そうだわね。わかった。忘れてね、今言ったこと」
 上野は、立ち去ろうとした。
「お金払ってくれれば、話は別ですけど」
 自分でもびっくりするような、言葉が口をついて出てきた。受けるというのか。子供の世話を。しかし、いかにも金の亡者のような、私のキャラクターにふさわしい提案ではないか。案外人は、こうやって自分でも予想外の言動により、ますますイメージを固定していくのではないか、と別の私が醒めた気分で考えていた。
 お金のことを持ち出せば、上野の方から断ってくると思った。当然。それなのに。
「うーん、そう来るかー。でも仕方ないなー、本当に誰もいないんだもの。お支払いしちゃお」
「しちゃお」じゃない。子供の相手など、出来るわけがない。上野は、本当に人を見る目がない。私に預けるくらいなら、一人で留守番をさせておいた方が、よほど安全だと思う、なんとしてでも、阻止せねば。
「高くつきますよ。交通費も請求しますから。それで、時給二千円はいただかないと、命を預かるんですから」
 大袈裟なことを、言ってみる。「命」と言う言葉をわざと出すことで、私みたいな奴には任せられない、と思い直して欲しかった。
 ところがそれでも良いから、と頼まれ引き受けることになってしまった。予想外、範疇外の展開に、私は当日までの時間を、まるで第一志望の入学試験を控えてドキドキしている受験生のようにして、過ごした。
 
 当日の昼、いつものようにトイレの個室で昼食をとっていた時のこと。長居はできないので、コンビ二で調達した調理パンと家から持ってきたドーナツをペットボトルの水で流し込み、できるだけ早く出ようとしていた。
 いつも、わざと仕事を長引かせ、皆が外へ出かけた頃を見計らって、個室に入る。急いで飲み込み、何食わぬ顔で、自分の席に戻る。ものの十分もかからないだろう。誰とも食事に行きたくない。かと言って、一人で店にいたら、孤独な人と思われる。デスクで何か食べるのも、同じこと。あたかも仕事が終わらないので、仕方なく昼休みも残っている、という素振りを作る毎日。もしかしたら、こんな努力をしなくても、全員が知っているかもしれない。私には社内に一人も仲の良い同僚、部下、上司がいないこと。事実、いないのだ。欲しくもない。誰も、昼食に誘ってはくれない。ただの一度も。そう、自他共に認めざるを得ない「一人」なのだ。
「水上さんの話、信じられないでしょ」
 石橋の声だ。
「でも私、上野さんにそれとなく聞いてみたけど、お金払うとは言ってなかったよ」
 中島が、受ける。どうやら、私と上野の会話を石橋が聞いてしまったらしい。
 お金に関しては、副業禁止の就業規則に違反するのか、それとも「お礼」の範疇に入るのか、自分から言い出しておいて、私も気にはなっていた。
「私、言ってやったのよ、私なら、いつでもお手伝いしますよ、子供好きだからって。そうしたら、上野さん、笑ってるだけだった」
「そうそう私にもお金のことは言わなかったけど、水上さんが引き受けてくれて本当にありがたいわーなんて言ってるのよ。どこまで人間できてるのかしらね。私、水上さんの毒舌シャワーを直接浴びたら、立ち直る自信ないよー、あ、グロスの色変えたの?」
 話題は、化粧のことに移った。会社のトイレの個室は、常時閉まっているタイプだから、中に人がいるかどうかは、ロック部分の色を確認しなければわからないだろう。
 だから、彼女達に、罪はない。私が、個室で食べているのが、悪いと言えば悪い。でも、この二人のデリカシーのなさも、救いようがないだろう。いつも二人でいないと、不安。トイレさえも二人で。いつまで女子高生のつもりで、いるのか。幸いなことに、二人とも彼氏がいない。合コンを繰り返し、一、二度デートはするが、それ以降はすぐに音信不通になるらしい。二人共常に、そのパターンだ。そして、
「私達の良さがわからないなんて、男ってバカ揃いよね。でもいつかきっと、ステキな男が来るわよねー」
「ねー」
 二人して、小首かしげてポーズを決めるので、気色悪い。これで、どちらかにだけ彼氏が出来たら・・。この一見堅そうで、意外なほどにもろい関係は、すぐに壊れるだろう。私は、真弓のことを思い出し、胸のあたりがチクッと痛くなった。
 真弓は、人生のパートナーを見つけた時に、私が怒り出すだろうから、と言えなかったと言う。だから、直接聞いてはいない。共通の美容師が、口を滑らせたのだ。どのように知らされても、私の反応は真弓の予想通り。図星だ。真弓だけが、同じ境遇だと思っていたのに、どうしてそんな裏切り行為をするか、というものすごく本能的な怒りが、間違えて沸騰させ続けたカレーの鍋の表面のように、ふつふつとぼこぼこと沸いていたのだ。
 石橋と中島が去った後、頃合を見計らって個室から出た。私も相当に嫌な女だが、あの二人も表裏のあるいけ好かない同僚。そんな二人にかかっても悪く言われない上野という人間は、どうなのだろう。本当は、上野だって日々のストレスを子供にぶつけているのではないか。いつも良い人でいようなんて、どだい無理なこと。今日、それをこの目で確かめられるわけだ。


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