第31話 その放屁、狂暴につき

文字数 4,611文字

 宿は領主のトーレスが手配した。
 それは来賓達が使用する、高級宿だった。
 セレナパーティは、今後の戦争において最重要戦力だ。
 そんなセレナ達を、トーレスは少しでも飼い慣らしておきたいらしい。

 セレナ達と、初めて宿を一緒にするな。
 そんなことを思いながら、グランは一人掛けソファに座り、鷹揚に脚を組んでいる。
 目の前には、パンティだけしか履いていないクロエとミンが正座している。

「これから、戦争になる。
 だが、お前等は弱い。
 俺のイチネンボッキをあたえてやる」

「ありがとうございます、ご主人様」

 クロエが土下座する。
 ご主人様と呼べと調教していないが、自ら口にし、土下座までした。
 貪欲に、牝奴隷に近づかねば。
 グランに忠実なセックス奴隷となり、世界一位のランキングと快楽を手に入れてみせる。
 クロエは、覚悟を決めていた。

「……ありがとうございます、ご主人様」

 クロエから一拍遅れて、ミンも土下座する。
 ミンの太い筋の通った強靭な精神力からすれば、各段の進歩だ。
 しかし、まだ牝奴隷へ堕ちることに迷いがある。
 それでは、世界一位になれない。
 ブラムスに勝てない。
 しっかり調教しないとな、とグランはミンを見詰める。

 グランは立ち上がると、

「うっ……くっ」

 クロエの髪を掴んで、後ろに引っ張る。
 そのまま、うなじから乳へと顔を移動させ、匂いを楽しむ。
 クロエらしい、バニラ風味の香水をつけている。
 甘くて淫乱な匂いだ。
 クロエの髪を放すと、同じように、

「あっ! あんっ!」

 性感帯であるミンの髪を掴み、後ろに引っ張る。
 クロエと同じ仕草で、ミンの香りを嗅ぐ。
 ミンは香水をつけていないが、女独特の乳の匂いと少し汗の匂いが混じって、生々しい女の匂いがした。
 グランはしゃがんで、ミンの片腕を持ち上げると、露わになったミンの脇を舐めてやる。

「あはぁ、そんな汚いこと、舐めては、アンッ、いいっ」

 脇からうなじまで舌を這わせてやると、それだけでミンが喘ぐ。
 その時、ミンへの嫉妬でクロエの目つきが一瞬鋭くなる。

 いかんな。
 俺相手に、そんな目つきをしては。
 ピシャン!
 と小気味いいビンタの音がする。
 前置きなしに、グランはクロエの頬をはたいた。
 ビンタされたクロエは、再び土下座する。

「ありがとうございます、ご主人様」

 そんなクロエを見て、牝としての成長を感じる。

「お前等、立って俺の方に尻を向けろ。
 スケベに尻を振りながら、パンティを脱げ」

 命じられた二人は、急いで立つ。
 正座で脚が痺れているが、これも調教の一つだと自分に言い聞かせる。
 クロエは真っ白な桃尻をグランに向け、腰をクネクネと左右に振りながら、パンティを脱いでいく。
 後ろから見ても、股間を覆う剛毛は迫力がある。
 ミンはやや恥ずかしげに尻を向け、くびれたウェストを左右に振りながらパンティを脱いでいく。
 クロエには無い腰の振りのキレは、見応えがある。
 グランに貫かれて、若干広がった尻穴が姿を現す。

「よし、二人とも前に屈め。
 両手で、股を広げろ。
 尻穴と股の穴がよく見えるようにするんだ」

 二人は「はい、ご主人様」と声を揃え、両手で自身の尻と股を左右に引っ張る。
 タイプの異なる二人のいい女がご開帳し、ヌルヌルと湿った膣の中が丸見えになる。
 肛門の中も、丸見えだ。

「ミン。尻穴にクソの切れ端がついているぞ。
 俺が取ってやるから来い」

 グランに残りグソを指摘されたミンは、

「ああ、恥ずかしい……」

 と言いつつ、グランの前に立つ。

「尻の穴を俺の方に向けろ」

 そう命じられたミンは上体を折り曲げて、尻穴をグランの方に向かって突き出す。

「クロエ、ボサッとするな。
 お前等セックス奴隷に、休息なんて一秒もない。
 さっさと俺のイチモツを舐めんか」

「はい、ご主人様」

 命じられたクロエは喜々として、グランの下肢のローブから立派なイチモツを取り出す。
 何度見ても圧巻で、牝ならば感動で震えてしまいそうな巨根が姿を現す。
 クロエは手で根本と中央部を握って(こす)りながら、先端を舐めては力強く吸い上げる。
 グランはテーブルに置いてあった布で、ミンの尻を拭いてやる。

「世界二位の武闘家とはいえ、クソはクソの臭いがするな」

「いや、言わないで……ください、ご主人様」

「いや、この香ばしい匂いがいいな。
 牝の生々しさがあって、風情がある」

「恥ずかしい……」

 尻を奇麗にしてもらったミンは、グランの上肢のグローブを丁寧に脱がせる。
 それからうなじを舐め、乳首にチュッチュッとキスをする。
 そして舌でグランの乳首を舐め、乳輪ごと吸う。

「ミン、もっと丁寧に愛撫することを覚えろ。
 お前の誠意は、伝わってくる。後は技術の問題だ。
 クロエを手本にして、精進しろ」

 そのクロエはと見下ろすと。
 グランの馬より大きいイチモツの裏筋を、丁寧に丁寧に舐めている。
 目下のライバルの名前を出され、ミンの闘志にメラメラと火がつく。
 犯された順番は、確かに自分の方が後かもしれない。
 けれど、クロエが神がどうのこうの神殿がああだこうだと言っている間、自分はオルグと愛撫し合った。
 その経験の蓄積は、決して無駄ではないはずだ。
 いや、必ず活かさなければならない。
 信仰よりも、性欲を選んだクロエは強敵だ。
 自分の毛量ほどもある陰毛を見れば分かる。
 死ぬ気でご奉仕しなければ、追い抜くどころか追いつくこともできない。

「申し訳ありません、ご主人様」

 ミンはグランの目を見て、お詫びする。
 そして六つに割れたグランの腹筋を、ヘソを中心にベロベロと舐める。
 両手でグランの脇腹を摩りながら。

「ミンは飲み込みが早いな。
 クロエはくだらない神だの信仰だので抑えつけられていた分、
 その反動で急速に性に貪欲になり、下品な牝になったのがいい」

 グランに褒められた二人の女が、目で謝意を表す。
 そんな二人に満足したグランは、次の段階へ性交を進める。

「よし、クロエ、玉を舐めろ。
 ミン、お前は棒を舐めるんだ」

「はい、ご主人様」「はい、ご主人様」

 二人の返事が重なる。
 ライバルである女二人の戦いが始まる。

 クロエはイチモツの根本を掴んで、玉袋を露わにすると、まずは丁寧に舐める。
 次に、玉を口の中に含み、ブクブクッとうがいをするような音を立て、吸って転がす。

 ミンはグランのイチモツの巨大さに、改めて畏怖(いふ)を感じる。
 この巨大さ、正に人外。
 これが自分の尻穴に入ったことが、まだ信じられない。
 しかもただ、巨大なだけではない。
 思わず(ひざまず)きそうになるほど、神々(こうごう)しい。
 これが特殊スキル・イチネンボッキによる、無尽蔵な魔力生成能力なのか。
 火傷しそうな熱を放っている肉棒に、頬ずりする。
 途端に、肉棒が欲しくなる。
 「私の中に入れてください!」とおねだりするのをこらえ、代わりにむしゃぶりつく。
 肉棒の至る所を唾液まみれにして舐め、ズズッと音を立てて吸う。
 そうして先端に辿り着くと、チュッと亀の割れ目にキスする。
 それから舌で我慢汁を舐め(すく)い、亀だけを口に入れる。
 口内で亀に舌を絡めながら、飲み込まんばかりに強烈に吸う。

 見下ろせば、宮廷付き武闘家を父に持ち、自身も凄腕の武闘家が素っ裸で四つん這いになっている。
 しかも自分のイチモツの先端を、口内でグッチョングッチョンにしている。
 さらに神に仕えし神殿の聖女が、同じく素っ裸で金玉を舐めては吸っている。
 そんな二人は、世界ランキング二位パーティのメンバーなのだ。
 世界中の男が羨む豪勢な二人おしゃぶりにも、グランはまだまだ満足しない。
 二人とも、牝としての才能は無限大。
 もっと、おしゃぶり上手になれるはずだ。
 自分がしっかりと根気よく、調教していかねばならない。
 最高の女とは、最高に男を(よろこ)ばせられる女だ。
 男を悦ばせられない女に、存在する価値はない。

「クロエ、俺の尻の穴を舐めろ。
 ミン、自分の限界まで、喉奥でしゃぶれ」

「はい、ご主人様」「はい、ご主人様」

 また、二人の返事が重なる。
 グランは尻の穴をクロエに舐めさせるため、立ち上がった。

「失礼します、ご主人様」

 そう言ってクロエが両手でグランの尻肉を左右に割り、菊を露出させる。
 そして一片の躊躇も見せず、菊に舌を捻じ込むようにして舐め始める。

「ゴホッ、ゲホオウッ、オオウッ」

 喉奥の限界までイチモツを(くわ)え込み、顔を真っ赤にして吐き出したミンが、激しく咳込む。
 その口とイチモツの間に、ビロンと唾液の太い筋が何本もできている。

「ミン、吐いてもいいから、もっと喉奥まで咥えろ。
 こうするんだ」

 そう言ってグランは、ミンの口内にイチモツを無理矢理入れると、グリグリと差し込んでいく。

「オググッ! グルエグルグルグルウゥッ!」

 気道が塞がれたミンは涙を流し、口から(よだれ)を垂らす。
 窒息の苦しさの中にしかし、歓びが芽生えつつある。

 ミンにばかり手をかけるグランに、クロエが嫉妬する。
 クロエがグランの尻の割れ目に顔を埋めながら、

「ご主人様、クロエをもっともっとイジめてください」

 と、おねだりする。

「これに耐えて、尻の穴を舐め続けられたら、
 クロエ、今日はお前の尻にブチ込んでやる」

「これ?」

 クロエが聞き返した瞬間だった。
 ブボホオオォッ! 
 グランが壮大なスケールの放屁をかます。
 その風圧に、クロエは首がもげそうになる。
 何とか放屁の風圧に耐えると、気絶しそうな臭いに包まれる。
 だがクロエにとって、屁もご主人様の体から放出された宝物に変わりなし。
 気絶しそうになりながら、必死で屁の臭いを鼻を鳴らしてかぐ。

「オオウグルグルグルゲェェェェェェェェェーッ!」

 グランのイラマチオから解放されたミンは、少し嘔吐し、盛大に咳込んだ。
 涙も鼻水も()めどなくなく流れてくる。

「言ったはずだ。
 お前等メスに、休息なんてない。
 ほら、いくぞ」

 グランのゴーレムよりデカいイチモツが、再びミンの口内に押し込まれる。
 喉奥を犯される。
 気道が少し開く感覚があり、先程より受け止められる。
 何より、喉奥を無理矢理犯される理不尽さが気持ちよくなってきた。
 イラマチオに快楽を見出したミンを満足気に見下ろしながら、

「クロエ、尻穴を犯してやる。
 四つん這いになり、自分の両手で尻を広げろ。
 ミンはクロエに変わって、俺の尻の穴を舐めろ」

 と命じる。

「はい、ご主人様」

 クロエが喜々と返事をする。

「あ、あい、ゴホオオゥッ! ご、ご主人、ゴホッゴホッ! ご主人、ゴホッ、様……」

 イラマチオで咳込みながらも、ミンも返事をする。

 尻穴祭りが、開幕した。
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