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文字数 252文字



今日の夢のお供に
選んだ本は
海の向こうの
小さな国の話
知らない世界の
知らない街の
知らない人が作った
知らない食べ物が
海の見える場所に
彩豊かに並べられてる
そんな写真が
たくさん写っている
ただのんびりと
その広い海を眺めて
美味しいものを
素直に美味しいと言えて
皆が幸せそうに
暮らしている
青い空に映える
その壁が見てきたものは
白い色に閉じ込められて
これまでもこれからも
そこにあり続ける
知らない誰かと
肩を並べて歩いていたら
遠くで鳴り響く音
目を覚ませば
見慣れた低い天井
見慣れた狭い部屋
また短い旅は終わりを告げた
新しい朝が待ってる

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