第4話(13)

エピソード文字数 874文字

 あ、あれれ~? 別の番組に、切り替わってたのかなぁ?
 ……………うん、違うよね。右上に、占いチャンネルってロゴがあるもん。

「い、従兄くん……。キャンセル、しとく?」

 これ、間違いなく占いチャンネルだ。………………。っていう感じで言葉を失っていたら、こんな御言葉が御届きに御なられた。

「この占いは、的中率99・9999999999%ぜよ……。それが吉やき……」
「ゆーせー君、最悪死んじゃうっ。お断り、しとこ?」
「断ったら星を支配され兼ねないんで、そりゃできませんよ。大体、こんなの当たらないって」

 と、震えながら発する吾輩。やべぇ、どーしよどーしよ。

「師匠。他人先生も大事やけど、自分はもっと大事ぜよ?」
「そうだけど、あんな笑顔を作った人に撤回って言えないでしょ。だ、だいじょうびゅ、『金硬防壁』があるから命は落とさないはずだ」

 何かあっても、あれを展開すれば無傷で済む。究極奥義キャンセラーを持つ極悪人が闖入するわけないから、絶対死にはしない。

「にゅむ? にゅむむ?」
「れ、レミア? どうした?」
「今ね、伏線が張られた気がしたのー。自分でも何を言ってるかわかんないけど、そーゆー気がしたの」

 だいじょうびゅ、これはフェイントだ。究極奥義キャンセラーを持つ極悪人なんて、闖入しない。

「従兄くん。やっぱり、やめておかない?」
「非常事態になっても、みんながいるでしょ。なんとかなるよ」

 俺は平静を装って拒み、強がりで口笛を吹いてフロントへと歩を進める。
 そう、なんとかなるよね。平気平気――


《8月1日生まれの、B型の16歳の男子で、3人家族の長男の方。お願いですから、頼まれ事はしないでくださいね。約束してください……!》


 ぼくの時だけ繰り返されて、画面では女性が半泣きで切願していた。

「……こんなにも念を押すって……。俺、どうなるんだろ……」

 そんなことを呟いたり考えたりしている間に時は流れ、やがて一日は終わりましたです。
いよいよ恐怖の明日がやって来ますです、はい……。
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登場人物紹介

黒真レミア 16歳の少女


魔王、でありながら伝説の勇者の能力を持つ。冷徹でクールな容姿と声音を持つ美少女だが、性格はほわほわでお子ちゃま。『にゅむ』という独特な言葉を多用し、時にはにゅむのみで会話を行おうとする。例「にゅむーむ。にゅむ。にゅむりん」。

なお愛用の武器である聖剣は魔王の天敵であるため、使うと痺れる。

金堂フュル 16歳の少女


伝説の勇者、でありながら伝説の魔法使いの能力を持つ。元気一杯の猫っぽい女の子で、高知県の英雄・坂本竜馬の大ファン。そのせいで『ぜよ』と中途半端に覚えた土佐弁を使い、主人公のことは『師匠』、仲間のことは名前のあとに『先生』とつけて呼ぶ(例えばレミアの場合はレミア先生)。

なかなかにおバカな女の子。

虹橋シズナ 17歳の少女


伝説の魔法使い、でありながら魔王の能力を持つ。大和撫子然とした容姿を持つ美少女であり、主人公の義理の従妹。

重度の怒られ好き。

とにかく変で厄介で面倒くさい人。

茶操ユニ 18歳の少女


伝説のドールマスター、でありながら伝説のプリーストの力を持つ。キグルミ族という一族の人間で、閉園したテーマパークのキャラクター・二足歩行ウサギの着ぐるみを着ている。口癖は、ミョン。

実はお笑いにうるさく、親戚は某有名人。

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