幼子(執筆者:紙本 臨夢)
文字数 359文字
石で包まれた建物の中に一人の幼い子供がいる。灯りが一切なく真っ暗だ。でも、何の迷いもなく歩いている。ゆっくりゆっくりと地面を踏みしめるようにして。
向かっているのはある場所。そこに何があるのか。誰にもわからないが、絶対に何かあると幼子は確信している。グラッと一帯が揺れたが、全く動じずに目的の場所に向かうのみ。
目的の場所に向かう最中に月明かりが射し込んでいる場所がある。光を避けるのかと思うが、一切避ける挙動をしない。ただ、真っ直ぐ歩むのみ。
幼子が月明かりに照らされた。
髪は長くて顔が一切見えない。死人のような真っ白な肌。服は一切着ていない。そして、なによりも心臓の部分が空洞で、性別がわかるはずの股間の部分は血まみれで何も見えない。
それでもただ、目的地に一直線で歩むのみ。
向かっているのはある場所。そこに何があるのか。誰にもわからないが、絶対に何かあると幼子は確信している。グラッと一帯が揺れたが、全く動じずに目的の場所に向かうのみ。
目的の場所に向かう最中に月明かりが射し込んでいる場所がある。光を避けるのかと思うが、一切避ける挙動をしない。ただ、真っ直ぐ歩むのみ。
幼子が月明かりに照らされた。
髪は長くて顔が一切見えない。死人のような真っ白な肌。服は一切着ていない。そして、なによりも心臓の部分が空洞で、性別がわかるはずの股間の部分は血まみれで何も見えない。
それでもただ、目的地に一直線で歩むのみ。