第1話 ターナーの頭の中を知りたい

文字数 1,086文字

今日のクライエントは20代の男性。このクライエントは何回かターナーのカウンセリングを受けているが自分の現状がなかなか変わらないことに焦りを感じている様子。


自分の問題を早く解決しようと毎回カウンセリングの時にはノートを持参し、ターナーの言葉をメモしている。ターナーの説明は必ず理解し、出す宿題も真面目にこなしてきた。しかし、自分の思い通りの結果が得られていないことを不満に思っている。

「なるほど、どんなに変わろうとしてもすぐに現実を見てまた落ち込んでしまう・・・と」
「はい、そうなんです。思考のワークをして、そのときはいいんです」
「でも、現実の目標は全然叶ってないわけで」
「ターナー先生に現実は関係ない、考え方や感じ方を変は変えられる!そのうち現実も変わっていると言われても、、、難しいんです」
「そうですよね。現実を見て落ち込んでしまうって本当にあるあるですよね」
「はい。どうすればいいんでしょうか?」
「どうすれば・・・」
「頭の中さえ変えればいいんですよね?」
「そうですねぇ。まずはそこからだと思います」
「はぁ、」
「あっ! そうだ!」
「逆に先生の頭の中が見てみたいです!」
「見てみたい?私の頭の中なんて別に参考になることなんて全然ないと思うけど・・・」
「そうですか?」
「ただいま、ここの瞬間を良くしようとはしていると思います」
「先生がいつも言っていますよね。いま、ここの瞬間を居心地よくすること、過去や未来を行ったり来たりするから辛いんだ。とにかくいま、ここに意識を置き続ける
「そう、とにかくそれは意識的にやっているわ。だから過去や未来を行ったり来たりする暇はないのよね」
「はぁ、、、」
「もっとなんかこう、劇的に変えられるような方法があればいいのですが・・・」
「本当にそうですよね。でも、いまここを心地よくすると気分が良くなって劇的に変わるんですけどね」
クライエントは、何か特別なことを知りたがっているが、そう特別なことが・・・あるだろうか?
「やっぱり!先生の頭の中が見てみたいです」
「実際に朝起きてから先生が何を考えてどうしているのか。いま、ここを良くしているというのは何をしているのか知りたいです」
「あぁ・・・。そうですねぇ」
ターナーの頭の中を知りたい!というクライエント。いつもクライエントの悩みに耳を傾けているカウンセラー・ターナーは朝起きてから何を考え、どう過ごしているのか?それって結構気になるよな?」
「やっぱりめちゃくちゃポジティブで悩みの解決方法を知っているのか?」
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登場人物紹介

ターナー(年齢不詳)

サバサバした長身の美人。クライエント思いの優しい面もあるが、カウンセリングはスパルタ

ターナーの元に来るクライエントが少しでも心安らぐことを目指して日々、頭の中を変えることに奮闘している!

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