0724【プロ野球ー観戦】今季0勝vs不敗神話もち(鴎-獅)

文字数 1,046文字

 涌井が去り、鴎のエースは石川になったはずだ。実際に、鷹との開幕戦…東浜との投げ合いは凄まじい迫力と緊張感がこちらまで伝わってくるようだった。

 良い時に比べてコントロールにばらつきがあり、四球も多い印象はある。とはいえ、1、2勝していてもおかしくはない投球だ。開幕して1ヶ月が経つが、それでもなお勝ちがつかない。
 対する西武の先発、ニールは昨年から先発試合で13試合連続、負けがついていない。基本的には好投を見せて勝ち投手となる。稀に打ち込まれる日もあるが、その場合は味方が追いつき負けを消してくれる。落としたくないカード頭の投手としては、これ以上ない人選といえる。
 今日の石川(鴎)は、開幕戦の次くらいに調子がよさそうだった。1回裏からさっそく、山川(獅)のホームランが飛び出すも後続は断ち、なかなか出塁を許さない。対するニールもゴロアウトを重ねるらしいピッチングでスコアボードにゼロを並べる。以前、何かのインタビューで勝つコツを「源田(獅)のところにゴロを打たせれば良いだけ」と語っていたが、まさにその通りの展開だった。内野ゴロで進塁できない展開が続く。

 今日も好調の安田が得点に絡む2安打で活躍するも、2−2のまま試合は動かず。ニールは6回で降り、負けがつかないことが確定したため不敗神話継続となった。対する石川も7回まで踏ん張り交代。7回を担う投手が決まっていない現状の鴎では、エース級の投手は7回まで投げるのが暗黙の了解のようになっている。
 登板数を重ねるごとに安定感を増しているハーマンが8回は落ち着いて抑える。
 が、9回裏。初球を打ち返した源田の打球は相当イレギュラーなバウンドを見せ、マウンドの益田と1塁の安田が捕球に飛び出した。ベースカバー不在によりセーフティバント成功、ノーアウト一塁の状況が生まれる。思いがけず成功したセーフティバントに、獅ベンチは俄に活気づく。滅多に見られない森の送りバントもあり、獅サイドからは「ここで試合を決める」という気迫がひしひしと伝わってきた。結果は山川敬遠→外崎サヨナラタイムリーだったが、あの雰囲気下では誰が打席に立っていてもサヨナラ打を打たれていた気がする。それくらい、獅と鴎は勝ちに執着する意識に差があった。

 今季の辻監督の采配は、前回の與座初勝利一歩手前で降板させた件等も含め、一戦一戦絶対に落とさないという強い意志を感じる。果たして鴎は、同じくらいの執念でもって試合に臨めているのだろうか。

 獅3X-2鴎
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