午前1時~エピローグ~

文字数 622文字

散々行き渋っていた風呂からあがり、服も着ずに布団に寝転がる。濡れたままの髪が枕に触れないよう、へんてこな格好でスマホをいじる。LINE、Instagram、Twitter、LINE、YouTube、Twitter、Twitter。意味もなくSNSを巡回する。ここまでおよそ60秒。当然60秒で更新される投稿の数なんてたかが知れているので、開いても開いても目新しいものはない。しかしこの指の動きはすでに私の中に深く刷り込まれていて、無意識のうちに起こる。Twitterを開いてスワイプして消し、0秒後にはTwitterを開いているのは最近の悪い癖だ。
悪い癖と言えば、私は寝つきが悪い。振り返ると夜更かしは中学生からの習慣と化している。中学生の時は夜中の3時まで、高校生になってからも朝の5時まで勉強をしていたので、生産性のある夜更かしライフを送っていた。しかし大学に入ってからの私はどうだ。意味もなくオールを繰り返し、中学生からの習慣も祟ってすっかり夜型人間になり果てた。一周回って朝型と自称したいくらいだ。
そうこうしているうちにいいかげんスマホをいじるのも飽きてきて、枕の横に乱雑に投げた。目の前に広がるのは真っ白な天井。明かりがついていると光を反射する白が眩しくて仕方がない。私は勢いをつけてぐんと立ち上がり(そうでもしないと立ち上がる気が起きない)、適当にTシャツを1枚着て電気を消しに行った。

これは悪い癖のついた、私のとある夜の話である。
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