2020年5月9日

文字数 1,264文字

2020年5月9日
 日本で最初に新型コロナウイルス感染症のホットスポットになったのは、横浜港に停泊していたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の船内である。

 NHKは、2020年5月8日 16時04分更新「クルーズ船の接触感染 実験で検証 新型コロナウイルス」において、感染拡大の過程について次のように伝えている。

クルーズ船で感染拡大を招いたとされる接触感染がどのようにして起きるのか、NHKが専門家と共同で実験を行ったところ、ウイルスに見立てた塗料は多数の人が触るものを介して広がることが確認されました。クルーズ船では接触感染によって感染拡大を招いたとされていて、多くの人が集まるビュッフェ会場などで起きたと考えられています。
NHKは専門家と共同で、10人が参加する検証実験を行いました。実験では1人を感染者に設定し、せきを手でおさえた想定で、ウイルスに見立てた蛍光塗料を手のひらに塗り、30分間、自由にビュッフェを楽しみました。
その後、特殊なライトを当てて、青白く光る塗料を確認したところ、食器や手などの広い範囲に広がったことがわかりました。
塗料は参加者全員の手に広がり、3人は顔にもついていることが確認されました。
料理を入れた容器のふたや料理を取り分けるトング、それに、飲み物の容器の取っ手などを介して広がっていました。
一方で、感染対策として店員が料理を取り分けてトングも頻繁に交換し、客に、こまめに手を清潔にするよう促すと、塗料が付着した手の面積は30分の1に減り、顔に付着した人はいなかったということです。
聖マリアンナ医科大学の國島広之教授は「不特定多数が触れやすい場所はハイタッチサーフェスと呼ばれ危険が潜んでいる。リスクを意識して対策をとってほしい」と話しています。

 この実験は非常に示唆的である。まず言えることは、感染が無自覚に拡散するということだ。ちょっとしたしぐさが感染につながってしまう可能性がある。感染者をバッシングする人は、自分の感染予防行動に自負があるだろうけれども、それは独善でしかない。他者を責めるよりも、自身の無知の知を自覚するべきだ。

 また、この実験は手洗いの有効性も示している。手を媒介にした接触感染の可能性が驚くほど高い。それを防ぐために、こまめに丁寧に手洗いをする必要がある。科学は地震お信念を相対化する機能がある。独善に陥らないためにも、科学による方法的懐疑を軽視してはならない。。

 夕食には、前沢牛のサーロインステーキ、焼き方はレア、オニオンソースで、付け合わせはグリーンアスパラ、ターメリックライス、ヨーグルトのポテトサラダ、野菜サラダ、赤ワイン(レ・グランザルブル)、食後にコーヒー。ウォーキングは10031歩。都内の新規陽性者数は36人。

参照文献
「クルーズ船の接触感染 実験で検証 新型コロナウイルス」、『NHK』、2020年5月8日 16時04分更新
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012422171000.html

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み