37.RPF新政府樹立とジェノサイド
文字数 1,153文字
1994年7月5日火曜日、午後8時
ACESンガラ事務所
この前日、4日に首都キガリがRPFによって全面的に掌握され、RPFによる国民統一政府が樹立されたという。それにより、フツ人のパストゥール・ビジムング新大統領が就任し、RPF司令官だったポール・カガメ副大統領兼国防大臣が就任したということがナイロビのステイシーの知り合い報道関係者から伝わった。
ツチ人の中心だったカガメRPF司令官があえて大統領に就任しなかったのは、新政権がツチ人主導であることをカモフラージュするためと見る関係者も多かった。
同じころ、ジュネーブの国連事務局で開催された国連人権委員会で、ドゥニ・セギ特別報告者によるルワンダにおける人権侵害の実態が明らかにされた。
この報告によると、4月6日以降、ルワンダ全土で起きている虐殺はツチ人と、対話での解決を求めるフツ人穏健派を狙った「ジュノサイド」に該当し、直ちに国連が平和裏に解決する行動を取るよう求めると同時に、虐殺犯の訴追を求めた。
さらに、大統領機撃墜の4月6日夜から、この現地調査が行われた6月中旬までの二か月と少しの間に20万人から最大50万人が虐殺の犠牲になったと報告した。だが、報告書には国連PKOの展開などの勧告は盛り込まれなかった。
大統領機撃墜から早くも三か月が過ぎようとしていたが、虐殺が終わったという情報はまだなかった
この前日、4日に首都キガリがRPFによって全面的に掌握され、RPFによる国民統一政府が樹立されたという。それにより、フツ人のパストゥール・ビジムング新大統領が就任し、RPF司令官だったポール・カガメ副大統領兼国防大臣が就任したということがナイロビのステイシーの知り合い報道関係者から伝わった。
RPFの司令官でツチ人の中心だったポール・カガメがあえて大統領に就任しなかったことは、新政権がツチ人主導であることをカモフラージュするためと見る関係者も多かった。
同じころ、ジュネーブの国連事務局で開催された国連人権委員会で、ドゥニ・セギ特別報告者によるルワンダにおける人権侵害の実態が明らかにされた。
この報告によると、4月6日以降、ルワンダ全土で起きている虐殺はツチ人と、対話での解決を求める穏健派フツ人を狙った「ジュノサイド」に該当し、直ちに国連が平和裏に解決する行動を求めると同時に、虐殺犯の訴追を求めた。
そらに、大統領機撃墜の4月6日から、その現地調査が行われた6月中旬までの2か月と少しの間に20万人から最大50万人が虐殺の犠牲になったと報告していた。
だが、その報告書には国連平和維持軍、PKOの展開などの勧告は盛り込まれなかった。
大統領機撃墜から早くも丸3か月が過ぎようとしていたが、虐殺が終わったという情報はまだなかった。
ACESンガラ事務所
この前日、4日に首都キガリがRPFによって全面的に掌握され、RPFによる国民統一政府が樹立されたという。それにより、フツ人のパストゥール・ビジムング新大統領が就任し、RPF司令官だったポール・カガメ副大統領兼国防大臣が就任したということがナイロビのステイシーの知り合い報道関係者から伝わった。
ツチ人の中心だったカガメRPF司令官があえて大統領に就任しなかったのは、新政権がツチ人主導であることをカモフラージュするためと見る関係者も多かった。
同じころ、ジュネーブの国連事務局で開催された国連人権委員会で、ドゥニ・セギ特別報告者によるルワンダにおける人権侵害の実態が明らかにされた。
この報告によると、4月6日以降、ルワンダ全土で起きている虐殺はツチ人と、対話での解決を求めるフツ人穏健派を狙った「ジュノサイド」に該当し、直ちに国連が平和裏に解決する行動を取るよう求めると同時に、虐殺犯の訴追を求めた。
さらに、大統領機撃墜の4月6日夜から、この現地調査が行われた6月中旬までの二か月と少しの間に20万人から最大50万人が虐殺の犠牲になったと報告した。だが、報告書には国連PKOの展開などの勧告は盛り込まれなかった。
大統領機撃墜から早くも三か月が過ぎようとしていたが、虐殺が終わったという情報はまだなかった
この前日、4日に首都キガリがRPFによって全面的に掌握され、RPFによる国民統一政府が樹立されたという。それにより、フツ人のパストゥール・ビジムング新大統領が就任し、RPF司令官だったポール・カガメ副大統領兼国防大臣が就任したということがナイロビのステイシーの知り合い報道関係者から伝わった。
RPFの司令官でツチ人の中心だったポール・カガメがあえて大統領に就任しなかったことは、新政権がツチ人主導であることをカモフラージュするためと見る関係者も多かった。
同じころ、ジュネーブの国連事務局で開催された国連人権委員会で、ドゥニ・セギ特別報告者によるルワンダにおける人権侵害の実態が明らかにされた。
この報告によると、4月6日以降、ルワンダ全土で起きている虐殺はツチ人と、対話での解決を求める穏健派フツ人を狙った「ジュノサイド」に該当し、直ちに国連が平和裏に解決する行動を求めると同時に、虐殺犯の訴追を求めた。
そらに、大統領機撃墜の4月6日から、その現地調査が行われた6月中旬までの2か月と少しの間に20万人から最大50万人が虐殺の犠牲になったと報告していた。
だが、その報告書には国連平和維持軍、PKOの展開などの勧告は盛り込まれなかった。
大統領機撃墜から早くも丸3か月が過ぎようとしていたが、虐殺が終わったという情報はまだなかった。