どうせ果てるなら冬がいい

文字数 120文字

どうせ果てるなら冬がいい。

散り際、その姿は冬の雪。

天から降り注ぐ数多ある結晶、そのうちのひとつ。

名もなく、重さも特徴もない。

澄んだ空を舞いながら、音もなく近づいて

そして貴方の唇に触れ

その熱に溺れて溶けて無に還る

ただ、触れた感覚だけを遺して。

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