第001話:序章はシルドラと共に!新たな冒険の幕開け!!
文字数 3,319文字
旗を掲げながらかつてクルディー・ロッドとプリメラ・ロッドと言う2人の人物は
色々な仲間を傘下として大冒険をし、何処にも見た事がない1つだけの地図を記した
ヒストリーノートを残した。ただ、それ以降突如として2人は
行方不明になってしまい、表舞台から姿を消してしまった……
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時は過ぎ、ここは前作『リリカルラビットの冒険譚』で描く事が無かった港町『ピュアブルー』――。
現在の時間は水平線の向こうに太陽が沈む夕焼けが見える17時台。
この物語の主人公は2人の息子であるシルドラ・ロッド、年齢は20歳。
好奇心旺盛で、どんな困難に立ち向かっても果敢に挑戦する。
ただ、友達が居なく毎日をひたすら退屈に過ごしていた。
急ぎ早になり、いつも座っている埠頭にギリギリセーフの所で座り始める。
ただ、いつもと違うのは上半身から下半身まで笑顔に満ち溢れている男性が座っている事だけ。
そうだ。クランチャードっていう海産業会社に勤めてみませんか?
スタッフ全員が海好きで構成されています。どうです?
仲間を増やして敵を倒す? それとも色んな大陸の人と友達になりたい?
このように色んな考えが出来るんだ。要するに ″水平線の先に何があるか ″の答えは……
港町「ピュアブルー」を訪れていた海産業会社「クランチャード」の所長、フロスト。
※フロストは並行として進めている『リリカルラビットの冒険譚』にも登場していて
『キズナ・ワンダーランド』は時間軸で言うと前作の最終話から1か月後の設定で構成されてます。
このお話では様々なキャラクター達が色んな問題を出して来ます。
その前例として、所長フロストから出題された問題をプレイバック。
Q001:水平線の先には何がある?
A.″君自身の目で確かめる″
冒険者は色んな生き方が出来る。仲間を増やしたって良いし、強くなる事だって出来る。
ただ、シルドラは僕にしか出来ない冒険をする! と言ったもの
どのような事をしたいと言う目標が見定まっていなかった。
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埠頭からほんの少しだけ離れているシルドラの家――。
夕焼けを見終わった彼は、いつも座っているテーブルチェアに腰掛けて、少しウトウトしていた為
積まれている本を枕にしていると、少し腐りかけていた椅子が壊れ思いっ切り床に倒れ込む。
埃被ったノートがシルドラの元に落ちて来る。
このノートが無ければ、彼は冒険の旅に出る事は無かった。要するに分岐点……
そこに記載されていたのはこの世界を隅々まで探索した両親の名前が書かれた世界地図。そして
各大陸の事細かい情報まで記されていて、まるで資料を見ているかのよう。
日付表記がまだ彼が生まれる遥か前。と言う事は息子には
ずっと隠し通していたと言うより黙し続けていた。
それで僕にしか出来ない冒険をすれば多分、行方不明になった両親もいつか
再会出来る筈。そうと決まれば、もう明日から出発だー。善は急げって言うもんねー!
世界地図を作り上げ、息子が20歳になる誕生日の前日に
突如として家から姿を消してしまい、それ以降何の音沙汰も無い。
数年の月日を経て、埃被ったヒストリーノート……
もっと大雑把に言うと資料を息子が見つけた事で、彼の好奇心旺盛な性格からして
冒険心をくすぐられてしまい、更に旅をしたい熱が再発した。彼は決めたらとことんやるタイプ。
明日から始まる大いなる一歩を踏む為、ベッドで就寝をし始める。
そして翌日――。
全ての支度を整え、後は家を発つ準備だけ。
冒険をし出したら当分の間、帰って来る事は出来ない……。
別れを告げるかのように片付けされている部屋を1部屋ずつ見て行く。
これから始まる彼の旅路は、幼い頃から描いていた夢や絆、そして冒険心、
探求心を兼ね備えた想いを胸に秘めて、現実へと姿を成して達成していこうと決意表明する。
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彼が港に辿り着いた頃、
1枚の手紙がシルドラ宅に届けられる。
差出人は……、両親であるクルディーとプリメラ。
そこに書かれていた内容とは……
シルドラ、元気にしているか?
今かなりヤバい状況下に置かれているけれど心配すんな。
絶対に探しになんか来るなよ! そう言えば長い間言い忘れていたけどな、俺達……
そこには何が書かれていたのかは誰も知る由もないけれど、
この状況からして、かなり切羽詰まった状態で執筆したに違いない……
そう、これは夢や希望、友情に満ちた冒険物語。そして両親を助け出す物語「キズナ・ワンダーランド」
そしてシルドラの成長を綴るストーリーでもある。
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ここは彼が向かう最初の大陸「ティブルエイド」。
港近くにある崖で汗水掻きながらトレーニングに励む一人の女性が確認される。
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