(三)-4
文字数 232文字
広場には出店が出ており、発電機のうなり声と焼きそばが鉄板の上で焼かれる音、子どもたちの騒ぎ声などで賑わっていた。
同じ高校のヤツや同じ中学の奴らと時々顔を合わせたが俺は木坂がいたのでそれらをなるべく避けるようにして歩いていった。
花火の打ち上げ時間前に、俺たちは焼きそばとリンゴ飴を買って食べた。その後、金髪長髪のミュージシャン崩れみたいな細身の若い男性のシルバーアクセサリーの出店を見た。
俺はここで木坂に「思い出に、私に一つ買ってよ」とお願いされた。
(続く)
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