第43話麻友の制裁②

文字数 1,042文字

芳樹のアパートで、「麻友の制裁」の協議が始まった。

芳樹
「麻友は、どこまでやりたい?」

麻友は、キツい目になった。
「枕商売女の香澄、陽奈、姫乃に恥かかせて、つぶして」
「スカウトの菊池は、殺したい」
「東都テレビの秋本プロデューサーと、MBCテレビの桜井プロデューサー、それから司会者の玉山は、アイドル不倫をすっぱ抜いてつぶす」

夏子が麻友をなだめた。
「一気には難しいかも」
「全員が集まるチャンスも少ないでしょ」

麻友が冷静に戻り頷くと、由紀が案を持ち出した。
「まず枕商売の写真を撮ろう」
「東都テレビもMBCも、実態は極道だらけ」
「準構成員も、たくさん入っている」

清水亜里沙
「まずはオドシで金を取って」
「ちょうどいいタイミングで、マスコミ発表」
「これだと東都銀行の松戸と同じかな」
「高い確率で、全員がつぶれるけど」

芳樹が、含み笑い。
「でも、それだけだと、面白くない」
「ステージもつぶそうぜ」
「歌って踊っている最中に、枕営業の動画を超大画面で」

麻友が芳樹に抱きついた。
「それ!そうしよう!」

夏子
「同じ時間に、枕営業動画をネット公開する」
「まあ、大混乱だよね」

君澤浩二が低い冷静な声。
「組の手下に張らせます」
「ホテルにも因果を含めて、動画を手に入れます」

麻友は豊かな胸を芳樹に押し当て気味。
「私は、金はどうでもいいの」
「とにかくさ、アイドル業界が嫌」
「アイドルやりたい女は、自己承認欲求の固まり」
「仲間には超わがままで、強い男、仕事をくれる男には途端にメスになる」
「それとペンライトを振る馬鹿男たちも大嫌い」
「オタク?いい若い男が、何やってんの?」
「まるでガキ集団、アイドルのウソ泣きに、本気で泣いて」
「ゲス女とゲス男を一気に集めた世界だよ、アイドル業界なんて」

芳樹は、麻友のお尻をポンポンと叩く。
「ステージ爆破も、一度はいいかもな」
「死人も出るが、オタクみたいな、くだらねえ文化に警鐘を鳴らす」

由紀が苦笑い。
「麻友、メチャめり込んでいるし」
「芳樹は、麻友のお尻好きだね」
「私も今夜は胸で責める」
「それはそうと、爆破計画を通告して金を取ったうえで、爆破しようよ」

夏子も、芳樹の股間に手を置いた。(芳樹は懸命にこらえている)
「それ、全部やろうよ」
「亜里沙姉さん、仕掛けをお願いします」

清水亜里沙は、悔しそうな顔。
「今夜も芳樹を食べようと思ったけど、しかたないね」

夏子が、君澤浩二を見た。
「浩二さん、芳樹を食べたいんでしょ?でもダメ」
「芳樹にその趣味はないよ」

君澤浩二は、バツが悪そうに、頭を搔いている。
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