第50話 弟と話す

文字数 947文字

 両親の介護について弟と話しができました。47話の続きになります。

 久しぶりだった。弟は残業もよくあるため、話そうにも機会がなかった。介護は義妹の協力が不可欠だが、両親との確執もあるので、とりあえず腹を割って話せるのは弟だけだと思っていた。弟も同様だった。

「もう、ふたりだけで家事をさせるのは限界だと思う」

私はこう切り出した。具体的には栄養バランスの摂れた食事が作れないことを挙げた。

「やっぱり、そんな感じか。でも、休みの日に時々朝ごはんを見るけど、目玉焼きや味噌汁を食っているぞ」

 確かにそれは事実だと思う。でも毎日がその朝ごはんに近い。父がそれしか出来ないのもまた事実だ。平日の朝を見れば同じだと分かるだろうが、弟にその時間は無い。ましてや義妹に頼む事など出来るはずもない。

 弟は週末、父を連れて買物には行くが父が買っている物に口出ししない。だから父は毎回自分の好きな刺身の柵と鶏胸肉、そして私が便利だからと教えた袋入りの千切りキャベツ、あとは朝食に食べるヨーグルト。コレ以外に考えられるのは味噌汁の具財、卵、トマト、キュウリ、バナナ辺りだろう。それらを弟に言うと『そうかもしれない』と認めた。

 今は、義妹に夕食のおかずを1品届けてもらうように頼んでいる。でも、その1品が私が居る日は、届かない。過去に黙って届かない日もあったと母から聞いた。その事実を弟に話すと、なんとなく知っていたようだった。ここにきて、それでは済まされないことは分かっただろうと信じる。

「今はA(義妹)も働いているわけじゃない。だから徐々にやるように言う。でも杓子定規に明日からガラリと変えることは出来ない」

と弟は言った。これ以上のことは外に居る私が言ってはいけないと思った。まずは次の病院の付き添いまで様子をみようと思う。

「この家を建てるのに、すごく苦労した。だからワシは最期までこの家に居たい」

先日、実家に帰ったときに父が言った。でも今のままでは、その願いを叶えられそうにない。

 嫁と仲が悪いママ友がいます。今はママ友も何不自由なく暮らしていますが、この現実に早く気づいてほしい。迎合ではなく歩み寄りをしてほしいのです。それは早ければ早いほどいい。
次に実家へ帰ったときに、少しでも好転していたらいいと切に願います。
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